Deep Learning対応Arm®プロセッサー
Deep Learningとは
ディープラーニングとは、人間の脳機能のような知的処理をコンピュータ等で実現する「機械学習」の実現方法の一つで、機械が自動的にデータから特徴を抽出してくれるディープニューラルネットワークを用いた深層学習のことです。
カメラで撮影した画像データから、複数の物体の種類や位置情報を自動的に取得できるという応用例もあり、自動運転の実現に向けて貢献する技術としても研究が進んでいます。
具体的なプロセスは、学習と推論から構成されています。
学習は脳を作るプロセスです。インプットされたデータを脳のネットワークで判断し、結果が間違っていた場合正しい結果となるように、脳のネットワークを修正します。脳のネットワークは膨大な行列演算の処理で実現されており、学習のプロセスでは正解に近づくように脳全体の各ノードのパラメータを調整するために、この膨大な行列の積和演算を繰り返し処理することが必要となるためPCやGPU等を使用した高いコンピュータ性能が要求される傾向があります。
推論処理に対応したArm® プロセッサー製品
一方、推論はデータを脳にインプットし、判断結果をアウトプットする処理であり、ネットワーク部の修正は行われないため、演算量を削減することが可能です。
Texas Instruments社(以下、TI社)ではこの推論処理の演算処理に対応可能なArm®プロセッサー製品(AM57x)をご提供しております。
特徴
- スケーラブルなシングル/デュアル Cortex®-A15 および DSP(C66x) を搭載
- ベクトル演算器(EVE)使用のDeep Leaningアクセラレータ搭載製品もラインナップ
- 4K@15fps H.264、最大 1080p60のその他のコーデック
- デュアル3Dグラフィックスおよびシングル2Dグラフィックス・オプション
- 産業用通信向けの クアッド PRU-ICSSや デュアル Cortex®-M4を搭載
出展:Texas Instruments AM5749
今回ご紹介しましたAM57xシリーズはArm®プロセッサー(cortex®-A15)に加え、高性能の64bit-DSPやベクトル演算器(EVE)を搭載しており、Deep Learningの演算処理をオフロードすることによる更なる性能向上が見込めます。
また、推論処理のデモを実行可能な評価ボード(TMDSIDK574)も提供されておりますので、以下デモ動画含め、関連リンクも併せてご参照ください。
出展:Texas Instruments https://www.tij.co.jp/tool/TMDSIDK574
デモ動画
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