Arm® Cortex-Aがベースの
性能、ペリフェラルのバランスがとれた
Processor Sitara™
Texas Instruments社(以下、TI社)のSitaraプロセッサーは、シングルコアからマルチコアのArm®(Cortex®-A)コアを使用し、LCDコントローラ/USB/ギガビットイーサーネットなどの豊富なペリフェラルが用意されており、様々なアプリケーション用途に最適なデバイスラインナップが用意されています。また、産業用途向けのアクセラレータを搭載し、EtherCAT、EtherNet/IP、PROFINET などの11種以上のリアルタイム産業用プロトコルをサポートしています。
Sitaraの特徴 製品のポートフォリオ
- ・Arm® Cortex®-A8、A9、A15、A53のCPUを搭載
- ・動作周波数:300MHz~5GHzまでのラインナップ
- ・3Dグラフィックス向けのGPUを搭載
- ・工業通信プロトコルに対応するリアルタイム・ユニット(PRU-ICSS)を搭載
- ・Deep Learning(推論処理)に対応(AM57xx)
リアルタイム・ユニット(PRU-ICSS)を用いた工業通信
PRU-ICSSの特徴
各PRUコアは独立して、または互いに連携して動作し、デバイスレベルではホストCPUと連携して動作させることができます。
PRU-ICSSはチップのIO端子を直接、高速に制御できるため、工業通信に求められるリアルタイム応答性を実現しています。
PRU = Programmable Real-Time Unit
ICSS = Industrial Communication Sub-System
・32-Bit RISCアーキテクチャ
・200MHz(5ns)動作
・各コア毎の命令/データRAM及び、共有RAM
・外部入出力を5nsでアクセス可能
- ●リード/ライトレイテンシを削減するために、様々なペリフェラルをICSS内部に搭載
- ●AM335x:PRU-ICSSユニット x1
- ●AM437x/AM57xx:PRU-ICSSユニット x2
- ●AM65xx:PRU-ICSS x3
従来製品との違い
工業通信を実現するためには、ホストマイコンに加え、各通信規格に対応した外部ASICやFPGAが必要でしたが、PRU-ICSSを搭載したSitaraプロセッサーは1チップで実現することができます。さらに、各種通信プロトコルはソフトウェアでの実装となるため、同じデバイスで複数のプロトコルをサポートすることが可能となっています。
また、PRU-ICSSは、その応答性能から工業用通信だけでなく、モータ制御にも用いることができます。
詳しくはこちらをご参照ください。
Sitara™ AM437xで、ブラシレスDCモータとエンコーダを動作させてみた
産業用プロセッサーでスマート工場を実現!Sitara™ AM437x
さいごに
評価環境について
TI社から提供されている評価環境をご紹介いたします。
ハードウェアとしては、下記のボードが用意されております。
- ■スターターキット
- 安価に開発可能な低コストキット
- ■フル機能評価ボード
- 追加のハードウェア・コンポーネントが搭載されており、総合的なシステム評価が可能
- ■工業通信用評価ボード
- ソフトウェアに関しては、LinuxやTI-RTOSなど各OSに対応した、ソフトウェア開発キットが無償で提供されております。
最後に統合開発環境として、Code Composer Studioが提供されており、エクリプスベースのツールとなっております。
こちらも無償で提供されておりますので、評価ボードさえ入手いただければ、すぐにSitaraプロセッサーの評価を開始いただけます。
お問合せについて
本内容につきまして、ご質問・ご要望等ございましたら、お気軽に下記の弊社営業担当までご連絡頂けますと幸いです。