- 公開日:2020年03月12日
- | 更新日:2022年10月28日
リレーの種類や接点について
- ライター:ソイール
- その他
テレビやエアコンなどの家電製品や、産業用ロボットなど、ほとんどの装置に使用されるリレーについてご存じでしょうか。
リレーは電磁石を使用したメカニカルリレーの有接点リレー、半導体素子を使用した無接点リレーに分けられます。また、接点は、電流を流すとONになるa接点、電流を流すとOFFになるb接点、電流を流さないとb接点に、電流を流すとa接点に接続するc接点があります。
それでは、産業機器や民生機器など幅広く使われているリレーをご紹介します。
リレーの種類について
リレーは継電器とも呼ばれ、もともとは劣化した信号を中継する用途で使われていました。
制御側に電気信号を入力すると、稼働側の接点がONやOFFになります。小電流から大電流の制御やDC(直流)からAC(交流)を制御することもできます。電気信号で制御するスイッチがイメージしやすいと思います。リレーは大きく2種類に分けられます。電磁石を使用したメカニカルリレーの有接点リレーと、半導体素子を使用した無接点リレーです。
有接点リレーは機械的な動きでONやOFFを切り替えるため、”カチッ”という音がします。無接点リレーは、電子の動きでONやOFFを切り替えます。
有接点リレー例
無接点リレー例
メカニカルリレーは、制御側のコイルと可動側のスイッチで構成されています。コイルに電流を流すことで磁力が発生し、スイッチのONやOFFを行います。
メカニカルリレーの動作
制御側と可動側の間は絶縁されているため、もしも可動側が故障した場合に制御側が電気の影響を受けません。ところで、リレーの接点は電源投入前はONでしょうか。OFFになっているのでしょうか。
リレーの接点について
リレーの接点はどのようになっているのでしょうか。メカニカルリレーの動作は、電流投入前後でそれぞれ変わります。代表的なものとして、接点には3種類あります。
a接点(メイク接点)
制御側のコイルに電流が流れない場合、可動側のスイッチはOFFとなります。電流を流すと、ONになります。
b接点(ブレイク接点)
制御側のコイルに電流が流れない場合、可動側のスイッチはONとなります。電流を流すと、OFFになります。
c接点(トランスファ接点)
制御側のコイルに電流が流れない場合、b接点につながります。電流を流すと、a接点につながります。
- 【備考】
- NO(Normally Open): 通常時(コイルに電流が流れていない間)はOFFになる端子
- NC(Normally Close): 通常時は(コイルに電流が流れていない間)はONになる端子
- COM(COMmon): 相手側の端子
まとめ
簡単にですが、リレーの種類や接点についてご紹介しました。日々の暮らしの中では、あまり意識しないかもしれませんが、ほとんどの装置にリレーは使用されています。
例えば、産業分野ではリモートI/Oで使われています。リモートI/Oについては、『リモートI/Oとは?省配線化&ノイズ対策の2つのメリット』や『リモートI/Oユニットで高信頼性の通信を実現する方法』で紹介していますので、こちらもぜひご参照ください。