- 公開日:2021年03月05日
- | 更新日:2022年11月30日
PSpice for TI で切替えスイッチを使う方法
- ライター:QT
- オペアンプ
はじめに
この記事ではPSpice® for TI で切替えスイッチを使う方法を紹介いたします。
※その他のPSpice for TIに関する記事につきましてはコチラをご参照ください。
切替スイッチとは
回路検討の際に、負荷等の外部による影響(過電流等)があった際に回路がどういう動作をするのか確認したい事があるかと思います。
そんな時には切替スイッチを使用すると簡単にその現象を確認する事ができます。
スイッチは下図の様なシンボルで、見た目の通り配線を切断/接続するもので、時間/電圧/電流に応じて切り替える事が可能です。
※PSpice for TI で過渡応答特性シミュレーションする方法についてはコチラをご参考ください
スイッチを使った回路図の作成
まずスイッチのシンボルを配置します。
“Place”→”Pspice Component”まで進み、”Modeling Application”をクリックします。
画面右側に現れるウィンドウの“Sytem Modules”を開くと“Switch”がありますので、それをクリックします。
すると下図の様なウィンドウが現れますので、タブで制御方法(時間/電圧/電流)を選択し、下で詳細を(デフォルト状態、抵抗値、遷移時間)設定します。
今回は1ms経過したら切断するスイッチにしてみました。“Place”をクリックするとシンボル(下図)を配置できます。
スイッチを使ったシミュレーション
今回はOPA191というアンプの非反転増幅回路をシミュレーションしてみます。
もともとゲインは約2倍の回路ですが、1ms経過するとスイッチが切断され6倍に切り替わります。
必要条件を設定してトランジェントシミュレーションを実行すると結果が現れます。
(実行方法についてはコチラをご参考ください)
以下の様な波形が出力され、想定通りの結果となりました。
出典:Texas Instruments – PSpice for TI OPA191非反転増幅回路
おわりに
以上、Pspice for TI でスイッチを使った過渡応答特性シミュレーションをする方法でした。
是非ご活用ください。
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PSpice for TIに関連する以下の記事につきましても、ぜひ併せてご参照ください。
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