• 公開日:2021年09月07日
  • | 更新日:2022年11月30日

うそ発見器作ってみた 第1話 タイムリミットと製作物の立案

製作実習とは

2019年度(令和元年)新人エンジニアのヒロです。

マクニカの技術研修の一つに製作実習というものがあります。この製作実習はわずか約1カ月間という短い期間で、発表資料も含め一から以下の工程を行い製品作りに励むものです。

工程の流れ

  1. 自ら何を作りたいのかを考える(仕様づくり)
  2. 基板設計(ハードウェア)
  3. プログラミング(ソフトウェア)

 

製作条件

今回我々の製作条件は以下のようになっています。

  • MSP430マイコンキットを使用
  • プログラミング言語はC言語を使用
  • 表示系をつける(LED, 7segLED, LCD等)
  • 何らかの割り込みを使用する

 

モノを作ることの難しさ

そもそも、この製作条件のもと約1カ月間で何が作れるのか全く分からず、アイディアさえ思い浮かばない状況でした。また、先輩方が製作したモノとは完全に異なった製品を作りたいと考えていたため、更にアイデアが思い浮かばず途方に暮れ、苦悩の日々が続きました。そんな私を先輩社員は忙しい時間の合間を縫って、相談にのってくださりました。とても嬉しかったです。

しかし、なぜ先輩社員の方は忙しいのにもかかわらず、私のために貴重な時間を割いてくれるのだろうと思いました。
そんな時、ふとそんな先輩社員のホンネが知りたい!!!と思いました。

どのようにしたらホンネが知れるのだろう???調べてみたところ心拍数や汗の量で相手の言っていることが、真実なのか嘘なのかが分かることが判明しました。
そうだ!!!うそ発見器を作ろう。
ここから一年目FAE(Field Application Engineering)として、最初の試練の始まりです。

完成イメージ

早速、うそ発見器の概要やイメージを作りました。

製品名 Your true feeling
製品概要 30秒間内にYES,NOで答えられる質問を一つしている間、心拍及び汗の変化量
を測定し、30秒後にその質問に対して嘘をついたかどうかをLCDに表示
製品特徴 ・持ち運び可能
・電池駆動
・表示系&ボタンと電池&センサ部分で分離可能
製作条件に対して行ったこと ・表示系をつける(LED, 7segLED, LCD等)
・LCD
・何らかの割り込みを使用する
・Timer割り込み
・ADC割り込み
・GPIO割り込み

 


試行錯誤の末、製品立案し概要まで考えることができました。
いよいよ、製品製作の根幹である仕様書づくりです。
次回は、製作実習の仕様書とは?です。気合を入れて頑張ります!

第2話を読む

 

うそ発見器作ってみたシリーズ一覧

第1話「タイムリミットと製作物の立案」
第2話「製作実習の仕様書とは?」
第3話「ハード製作の崩壊と困難」
第4話「絶望の時期」
第5話「製作実習を終えて」