- 公開日:2021年09月02日
- | 更新日:2022年11月30日
マクニカ研修でTI社 Sensor Tagを提案してみた
- ライター:Hiro
- センサー
はじめに
こんにちは、マクニカ インターンシップに参加しました、Hiroです。
今回のインターンシップに参加した目的は、技術商社ならではの仕事を生で体験し、仕事のやり方を学ぶためです。実際にインターンシップ中は現場で活躍されている社員の方々から、商社エンジニアとしての仕事の魅力や実際にお客様とどのように関わっているのかを学ばせていただきました。
この記事では、インターンシップ中で出されたある研修について紹介させていただきます。
実習での課題
実習での課題は次のようにいただきました。
「IoT(1)を始めたいお客様に対して、Texas Instruments(以下、TI社)製 SensorTag IoT評価キット(CC2650STK)を使ってデモを行い、IoTを実現できることを説明してください」
この課題を達成するために、初めに商品に関する知識の習得と資料の作成を行いました。その後、ロールプレイングとしてお客様に商品を提案することを行いました。
(1) Internet of Thingsの略。モノがインターネットを通じて情報を発信すること。
SensorTagとは?~提案までの道のり~
SensorTagとは、TI社が販売している商品で、Bluetoothでスマートフォンに接続し、インターネット上で様々な温度、照度、加速度などのセンサーの値やキットの状態を確認できる評価キットです。
Fig.1 SensorTag外観
出典:Texas Instruments – CC2650STK
SensorTagを提案するには、SensorTagのことをよく知らなければいけません。しかし、私はこの実習で初めてSensorTagに出会ったので、詳しい動作方法などがわかりませんでした。そこでまずは実際に手を動かして動作させてみることにしました。仕様書を見ながら実施することで私の手元でもSensorTagを動作させることができました。実際の動作確認の様子が以下の画像です。タブレットでSensorTagをBluetoothで接続して、SensorTagで検出したセンサーの値が表示されていることが確認できました。
Fig.2 SensorTag動作確認の様子
動作確認の中で、SensorTagの利点や強みを発見していき、提案の資料を作成しました。
資料がある程度完成した後は、一度一人でプレゼンをしてみてお客様の立場に立って疑問点を上げていきました。例えば、次のような疑問です。
- 性能の良さは定量的にどのくらい?
- 他社製品との違いは?
- 具体的なセンサーの測定原理は?
疑問を抽出したら、今度は提案者の立場に戻り疑問の回答を考え、その疑問が生まれないような資料に作成し直します。これを2~3回繰り返し、資料を完成させました。一部ですが以下のような資料を作ってみました。
Fig.3 作成した資料の一部
資料を完成させた後、実際にお客様への提案を行い、社員の方々のお力添えを頂きながら無事資料の説明、製品の紹介を終えることができました。ロールプレイングではありますが、最後はお客様より「是非買って使ってみたい」と言われた時はとても嬉しかったです。
商社の仕事の「難しさ」と「面白さ」
商品の提案をするにあたり、特に次のようなことが難しかったと感じました。
- 商品の仕様書を探し、読み解く
- 商品の使い方や特性を理解し、お客様に効果的に伝える
海外製の製品のため、仕様書は全て英語で書かれており、専門用語も多く、フォーマットも日本の物と異なるため必要な情報を集める事に苦労しました。さらに、お客様に効果的に説明するために調べた情報を正確に理解しなければいけないので、調べて理解することに時間がかかってしまいました。ですが、それを乗り越えてお客様への提案後に「説明が分かりやすかった」と言ってもらえて、とても嬉しかったです。
実際の現場ではまだ私の知らない商品があり、仕事はもっと難しいだろうと思います。ですが、お客様に喜んで頂くことや伝えたいことが上手く伝わった時にはとても嬉しく、楽しいと感じました。
おわりに
今回の実習を通して、商社エンジニアとしての仕事の魅力を感じることができ、とても楽しかったです。また、知らない知識に対しても社員の方が懇切丁寧に納得できるまで教えてくださったのでとても勉強になりました。