• 公開日:2024年09月18日
  • | 更新日:2024年09月19日

ForgeFPGAの評価キットを使ってみた

製品概要

ForgeFPGAは小規模・小型のFPGAで、製品の機能追加や小型化に有効なデバイスです。ルネサス社既存製品GreenPAKの製造インフラを活用した工場書込型製品となっています。開発環境に費用がかからず、FPGA検討に容易に着手することができます。GreenPAKでは回路容量が足りないケースでも役立ちます。

検証実験した背景

ForgeFPGA初となる製品SLG47910がリリースされました。

ForgeFPGAの評価キットを接続して動作を確認します。

検証実験の手順

以下の物を準備しました。

・ForgeFPGA:SLG47910

・評価キット:ForgeFPGA Evaluation Board

・USBケーブル

・PC:Winwdows 10

・開発環境:Go Configure

※ルネサス社のHPから無償でダウンロードできます⇒ Go Configure™ソフトウェアハブ | Renesas

 

尚、SLG47910は3x3mmです。

評価キットにSLG47910を装着します。サイズが小さいのでピンセットを使いました。

このとき、評価キットの〇マークとSLG47910の〇マークの向きが合うようにご注意ください。

続いて、アプリケーションノートからFull Adder[AN-FG-002 Full Adder]を試してみます。

SLG47910 – 1K LUT ForgeFPGA | Renesas

上記のサイトからダウンロードしたサンプルコードを使います。

ファイル名にスペースが入っている場合は[_]等に置き換えます。今回は↓のファイル名にしました。

PC~USB~評価キットを接続します。接続するとPWR LED(赤色)が点灯します。

Go Configure上でSynthesizeとGenerate Bitstreamを実行します。

評価キットは「ForgeFPGA Evaluation Board」を選択します。

[Emulation]を実行します。

実行後の[Operation in progress…]期間は赤色PWR LED(赤)に加えてSTS LED(青)が点灯します。

その後、DONE LED(緑)が点灯します。エミュレート実行状態を示します。

検証実験の結果

Full Adder回路の論理です。A,Bが入力、Sum,Carryが出力です。

論理通りに動作するかLED点灯回路を使って確認します。

A B Sum Carry
0 0 0 0
0 1 1 0
1 0 1 0
1 1 0 1

動作確認のために評価キットから Sum:緑LED、Carry:赤LEDに配線しています。

[Emulation]を実行した状態でA:0,B:1を入力すると SUM:緑LEDが点灯しました。

A:1,B:1を入力すると Carry:赤LEDが点灯しました。

以上の通り、ForgeFPGAを使ってFull adder回路の動作を確認しました。

実現する製品はこちら

ForgeFPGA:SLG47910

SLG47910 – 1K LUT ForgeFPGA | Renesas

お問い合わせはこちら

ルネサス製品をお探しの方は、メーカーページもぜひご覧ください。

【マクニカ ルネサスページはこちら】