• 公開日:2024年11月13日
  • | 更新日:2025年03月21日

DA14531 Cordless AT commandで動かしてみた

製品概要

ルネサス社のBLE製品DA14531は、世界最小/超低消費電力を特徴としたBluetooth 5.1システムオンチップ(SoC)です。

DA14531は5種類の開発環境をご用意しており、利用者の用途に合わせて選択が可能になっています。さらには「DSPS」、「Codeless」はソフトウェア開発が不要で、ご購入されたSoCをそのままご利用することが可能です。

DA14531 – SmartBond TINY 超低消費電力Bluetooth 5.1システムオンチップ | Renesas ルネサス

 

検証実験した背景

本製品の開発環境で、開発負担が低い「Codeless」ですが、DA14531を動かす親機、いわゆるMCUやFPGAから指定のAT commandを送信することでDA14531がコマンドを解読し指定の動作を行います。

下記図をイメージしていただけたらと思います。

今回は、DA14531の評価ボード上で「Codeless」を使用する手順をまとめました。

 

検証実験の手順

・使用機器

DA14531 Development Kit-Pro

DA14531-00FXDEVKT-P – SmartBond TINY DA14531 Bluetooth Low Energy 5.1 System-on-Chip Development Kit Pro | Renesas ルネサス

スマートフォン(iOS/android 両方可)

 

・手順

1.ハードウェアをPCに接続、必要なソフトウェアをインストール

2.「SmartBond™ Flash Programmer」を使用し、Codeless用のFWを書き込む

3.「Smart Console」でAT Commandを入力

4.「Tera Term」で通信結果を確認

 

・ハードウェア

評価ボードを下記図のようにPCに接続します。

ジャンパーピンの接続方法については「2.2 Hardware Setup」をご参照ください。

Getting Started — DA145XX Tutorial SDK Getting started

 

・ソフトウェア

①Renesas HPより「SmartBond™ Flash Programmer」をインストールします。

SmartBond™ Flash Programmer | Renesas ルネサス

※OSによってインストーラーが異なるので注意してください。

 

②Codeless用FWをインストールします。

今回は「Codeless_585.hex」を使用しました。

下記リンク内、zipファイル「codeless_531_585_update_w_CMSIS_updated.zip」をインスト―ルしますと中に「Codeless_585.hex」があります。

Codeless firmware for DA14531 Module / Kits – Bluetooth Low Energy – Wireless Connectivity – Renesas Engineering Community

 

③「SmartBond™ Flash Programmer」を起動します。

接続されているIC名が表示されるのでそちらを選択します。

 

④「Select a Firmware file to program」欄にてデバックしたいFWを選択します。

⑤Browseをクリックしファイル選択します。

 

⑥最後にProgramをクリックし、FWのデバックを実行します。

⑦スマートフォン側で「Smart Console」をインストールします。

Renesas SmartConsole – Google Play のアプリ

⑧起動しDA14531MODと接続します。

 

検証実験の結果

今回はAT+PRINTというAT Commandを入力します。

ルネサス社が提供しているAT Commandは下記リンク「9. AT Commands 」の「9.22. AT+PRINT」に記載されております。

9. AT Commands — DA145XX Tutorial SDK Getting started

スマートフォン側(ホスト)「Smart Console」にてAT Command「AT+PRINT=hallo」を入力します。

PC側(ペリフェラル)で文字列halloの通信を確認します。

※ハローのスペル間違えていました…恥ずかしい…

 

実現する製品はこちら

DA14530

DA14531

DA14531MOD

DA14535

DA14535MOD

DA14580

DA14581

DA14583

DA14585

DA14586

 

まとめ

このように、必要なファイルやAPPをダウンロードするだけで簡単に評価を行うことができます。

今回は、最も簡易的なAT Comanndでデータを送りましたが、その他SPI通信やADCのデータ取得など用途に応じで様々なコマンドのご用意があります。

皆様の評価の参考になれば幸いです。

 

お問い合わせはこちら

ルネサス製品をお探しの方は、メーカーページもぜひご覧ください。

ルネサス エレクトロニクス株式会社 (Renesas Electronics Corporation)

Renesas Electronics Corporation – 半導体事業 – マクニカ (macnica.co.jp)