- 公開日:2025年09月19日
- | 更新日:2025年09月29日
GreenPAKを使ってFlasherデモボードを作ってみた件
- ライター:terunuma
- その他
デモ概要
GreenPAK SLG46827 Flasher デモボードは、ルネサスエレクトロニクス株式会社が展開しているGreenPAK 製品のうち、SLG46827-AG を使用したFlasher デモを行うボードです。SLG46827-AG の機能を活用したLED 点滅制御やFault 状態検知、GreenPAK Serial Debugger と接続してのデータ編集などが可能。MCUを使用せずGreenPAKだけで制御を実現したデモになります。
デモ背景
MCUを使用せず制御することでコスト削減、また不変機能についてはMCUから切り出すことでMCUが変わっても変更することなく使用可能というコンセプトのもと作成
デモ機概略ブロック図(全体)
仕様
電源
・基板への電源入力は12VのACアダプタとする
・Power SWにて回路へ電源投入(ONでLED(青)点灯)
動作
・Flasher SWによるRightまたはleft信号でそれぞれの前後Flasher LED(橙)を点滅
・Hazard SWでは前後左右4灯のFlasher LED(橙)を点滅いずれもSW OFFで消灯
・VB/GNDショート状態でFault LED(赤)点灯し、すべてのflasherを消灯
・異常状態の解除でFault LED消灯
・NVM搭載GreenPAKのIn System Debug機能による設定変更
その他
・GreenPAK(SLG46827-A)はICソケットを用いて搭載
・I2CインタフェースはSerial Debugger接続用コネクタ搭載
・電源、各信号線にテストpin設置
フラッシャー制御 ~電源・SW入力・Fault LED~
・基板への電源入力はACアダプタとする
・メインSWでLDO1を起動、電源ONを示すLED点灯
・Flasher SWはRight/leftの2出力とHazard SWとする
・GreenPAKへのSW入力はプルダウン
・Fault LEDはGreenPAKのオープンドレイン出力で駆動
フラッシャー制御 ~フラッシャーLED駆動部
・LED駆動はHigh side、PchサーマルFET(RJE0621JSP -60V, -2A, 2ch)の2個使いでFront用、Rear用
・サーマルFETのGate駆動にはNch サーマルFET(RJF0614JSP 60V, 1.5A, 2ch)をPch同様2個使い
・GreenPAKのコンパレータ入力もレベルシフト要(Max 5V)
・異常検出はVBショート/GNDショート
・SWにてVBショート/GNDショート状態にできる(代表で1回路、右前のみ)
Green PAK SLG46827-Aの端子割付
Green PAK SLG46827-Aデザイン
GreenPAKの開発するためのGo Configure Software Hubを使ったデザイン
デモ機外観
動作①L/R点灯
電源供給状態でL 点灯切替スイッチを操作すると、LED 表示箇所のLED が点灯します
動作②Hazard点灯
電源供給状態でHazard 点灯スイッチを操作すると、LED 表示箇所のLED が点灯します
動作③Fault注入
Right-Front LED に対してFault(VB ショート/GND ショート)を注入します。
Fault 注入スイッチをGND 側に倒すとGND ショート状態となり、Right-Front LED の点灯タイミングでFault LEDが点灯し、Right-Front LED が消灯します。
Fault 注入スイッチをVB 側に倒すとVB ショート状態となり、Right-Front LED の点灯タイミングでFault LEDが点灯し、Right-Front LED が点灯します。
Debugger インタフェース
Debugger コネクタにGreenPAK Serial Debugger とケーブル経由で接続することで、開発環境Go ConfigureSoftware Hub を使用したデバッグやデータ書き換えが可能です
まとめ
GreenPAK SLG46827-Aを使ったFlasherデモを作成しました。SLG46827-Aは車載でも使用できる製品になりますのでデモ機も活用頂ければと思います。在庫も何台かありますので貸し出し等の対応を可能です。よろしくお願いします。