- 公開日:2025年09月26日
- | 更新日:2025年09月29日

秘訣!! GreenPAK向け開発ソフト「Go Configure」のComparisonツール
- ライター:Nagai Taichi
- その他
Comparisonツール
皆さま、GreenPAKはもうお使い頂いたでしょうか? もうお使いになった方も、GoConfig使って書き込みした時に、きちんと書き込み出来ているか心配になったことなどありませんか?
不揮発性メモリ等への書込みをした際、コンペアを行って書き込みが成功したのか確認しますが、GreenPAK(以降GPAK)に於いても同じことができます。ただ、GPAKの場合はComparisonツールを使っても書込んだ覚えのない値まで存在し、見方がわからなくてモヤっとした体験を持った方もいらっしゃるのではないかと思います。
と言うのも、メモリの場合は『Complete』等のメッセージが出るのですが、GPAKの場合は固定値や可変領域も混在するため、表示が複雑です。しかし、比較ボタンを押した後のダイアログアだけに着目するなら
1)異差がない場合 NVM sequence are equal
2)異差がある場合 NVM sequence differ, 12 conflicts found(例:12個異差がある)
※NVMは他のメモリの種類の事があります。
ですので、異差がある場合は再書き込みを行います。
詳細に見ていくと、ハッチングの色が変わります。白がマッチ、ピンクがアンマッチとなり、ピンクのみが正しく書き込めていません。なお、可変領域などの直接書き込み回路に関係しない領域に黄色などがつきますが、こちらは異差としてカウントされることはありませんので、気にする必要はありません。
具体的な確認手順を見ていきましょう。
1)Comparisonツールを開く
2)Source2のプルダウンメニューからChip Projectを選択
3)次に『Read』を押下。
4)Reed直後は色合い変わりません。
ここで中程にある『Compare』ボタンを押下。
5)Comparison tool は『OK』を押下。
5) 異差がある場合、数字入りのエラーが出ます。
NVM sequence differ, 12 conflicts found
MTP製品の場合は再度書き込みを行ってください。OTP製品ですと残念ながら使えません。
あまり無いとは思いますが、何が異なっているか確かめるには、ピンクにハッチングされたアドレスのビットと個別型番のデータシートを見ながら、一個づつ確認して行く方法もあります。もしくは、本記事後半のPrintツールを活用した方が効率が良いかも知れません。
6)NVM sequence are equal 等のダイアログがポップすれば、書き込み成功です
以上が、Comparisonツールの使い方です。『Compare』ボタンが見当たらない場合は、GoConfigのバージョンを最新のものに替えてください。
もうひとつ、Comparisonツールがまともに動かない事もあります。それは、リードプロテクションが掛かっている時です。1回プロテクションを掛けてしまうとGoConfig使った読み出しなどは出来なくなります。この機能は設計情報の漏洩防止に使われています。
Printツール
次に、もう1つPrintツールの意外な使い方について説明します。
サンプルファイルを読み込んだ時や、過去の設計ファイルを参考にしたい場合。個々のパラメータを1個づつ確認するのは非効率です。
私もずっとPrintツールで出来る事は回路図のプリントアウトのみと勘違いしていたのですが、実際にPrintアイコンをクリックすると、Previewが開きます。1ページ目はCAD画面のハードコピーですが、2ページ目以降は、各パラメータの設定状況が一覧になっています。
(MS-Edgeでは画像にマウスカーソルを重ねて「Cirl」キーを2回連打で拡大)
パラメータ一覧を利用する事で、過去の設計資産を効率よく検証できるのはないでしょうか。
ルネサス製品をお探しの方は、メーカーページもぜひご覧ください。
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