- 公開日:2025年11月05日
- | 更新日:2025年11月26日
新人FAEがハプティクス騒音計作ってみた~仕様書作成~
はじめに
皆様、お初にお目にかかり光栄です。2025年度新卒入社FAEの川合と申します。
マクニカでは毎年新人研修として「製作実習」というものを行います。何を作るかといった仕様書の構想から設計買い出し作製までを一人で行う研修となっています。
研修で同じことを学んだ私たち新卒が、その技術と各々のセンスをミックスするわけです。どんなものができるか、非常に興味深く思います。
ということで1サンプルとして私の実習をご覧ください!
製作条件
製作実習を行うにあたって、それぞれ製作条件というものがあります。
・Renesas FPB-RA0E1マイコンキットを使用
・FSP(C言語)を用いてプログラムを作成する
・センサを付ける (温度・湿度・照度・圧力など)
・表示系をつける (LED・7セグメントLED・LCDなど)
・駆動機構をつける (モーター等)
・何かしらの割り込みを使用する
以上です。
そう、これだけなんです。
なんでも作れちゃいますよね。
私は逆に選択肢の多さで何を作るか迷ってしまいました。
何作ろうかな…
非常に難しいです。なんでもやれるが故に。
選択肢が多いと迷ってしまいますよね。それゆえ私も様々な案が思い浮かびました。
しかし、「これだ!」というものは思いつかず…
そこで私の今までの私生活に立ち返ってみることにしました。
実は私、音楽が好きでして、月2回くらいのペースでライブに通う毎日を過ごしております。
やはり生で聞くバンドは肌で空気が震える感触を味わえて最高です…自宅で音量を上げると近隣住民の方の迷惑になっちゃいますから。
と、脳内で脱線したときにひらめきました。
「これ家でも体験できるものつくりたい!」
ということで!今回私は「ハプティクス騒音計」を作ることにしました。
ハプティクスとは、力や振動、動きなどの刺激を通じて、ユーザーに「モノに触れているような感覚」を再現する技術です。身近なものだとスマートフォンが音に合わせて振動するといったようなものです。
音に合わせて振動するといったギミックが自分のバックボーンと非常にマッチしており我ながらいいものを思いついたと感じました。
完成イメージ
今回製品イメージ図を考えるうえで、必要な機能、取り入れたい機能をまとめてみました。
イメージ図はこんな感じです!

イメージとしてはライブハウスのステージです。
ステージ下に各種スイッチ、音量表示用の7セグメントLED、現在のモード表示用のLCDを取り付け、大音量を検知したときのサーボモータをステージ床下に忍ばせます。
腕に取り付けて振動を感じるという方式にしたかったので本体から線をかなり長く伸ばした先に振動モータを取り付けました。
また、マイクはモータからのノイズをできるだけ避けたかったため、本体と分離して置くことにしました。
まとめ
最初こそ作るものを決める段階での戸惑いは多く悩まされましたが、一度決めたものに対しては様々なアイデアが思い浮かび、「あれもやりたい!これもやりたい!」と仕様を「絞る」作業に変わりました。
この経験からおそらく私はモノづくりが好きだということを直感で感じることができました。
次回、ソフトウェア編です、ご覧いただきありがとうございました。
