• 公開日:2025年11月27日
  • | 更新日:2025年12月17日

科学的に運動能力向上!パターキットを作ってみた ~第3話 ハードウェア編~

はじめに

 

みなさんこんにちは。2025年度新卒FAEの藤川です

 

第2話では、ソフトウェア編についてお話ししました。

そして今回は「第3話 ハードウェア編」です。

今回のテーマは、製作物の要となるハードウェア。

果たして、透過型フォトセンサの遮光はうまくできるのか?

試行錯誤の過程や工夫したポイントを交えながらお話ししていきます。

 

きれいな筐体へ

 

基板をいかに美しく仕上げるか、そして配線をいかに表に出さないか――。

ここに強いこだわりを持っていました。

 

まずは、手書きでメモを作成し、配線のレイアウトを事前に整理。

その結果、必要なもの以外の配線は基板裏にまとめることができ、見た目もすっきりしました。

さらに、電源ラインは赤、グランドラインは黒に統一。

このルールを決めたことで、後の配線作業が格段に楽になりました。

 

センサの配置

 

今回の最大の課題は「初速を正確に計測できるか」でした。

透過型フォトセンサの発光部と受光部の距離はわずか 3.4 mm。

その狭い間を、ボールと連動した遮光物が確実に通過しなければなりません。

この条件を満たすためには、回転軸の安定性や2つのセンサの溝を同一線上に配置する精度など、考慮すべき点が山ほどありました。

 

そこで、ホームセンターで部品を見ながら試行錯誤。

最終的に、回転軸には蝶番を採用し、センサの固定にはスペーサを使用することで、安定性を確保することに成功しました!

 

ボールが見えない

 

いざ、筐体が完成!

「これで完璧だ!」と思い、試運転を開始、ところが、ボールが見えない……。

一番しっかり確認しなければならない部分を、まさかの見落とし。

設計段階で「視認性」を考慮していなかったことが、ここで大きな課題となりました。

 

下記画像のようにボールを固定する部分を変更することでなんとか見えるようにできました。

しかし、この修正をしたのは発表の前日……。

正直、かなり焦りました。

「ここで失敗したらどうしよう」という不安と戦いながら、最後の頑張りを乗り越えた瞬間でした。

 

 

まとめ

 

ぎりぎりまで悪戦苦闘しましたが、ついに完成!

長い道のりでしたが、試行錯誤を重ねて形になった瞬間は本当に達成感があります。

 

次回はいよいよ、最終回「まとめ編」です。

ここまでの学びや、製作を通じて感じたことを振り返りながらお話しします。どうぞお楽しみに!

 

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