• 公開日:2018年12月11日
  • | 更新日:2022年10月14日

新人FAEの「人感リモートレリーズ」作成への道(3)

あらすじ

モーションセンサの動作に成功し、いい感じです。この調子で残る部品も動かしていきます。

基本動作② フォトカプラ

フォトカプラを使ってフォーカスとシャッターの操作を行っていきます。

図1.TLP521-2

2つのフォトカプラが1つにまとまっている

シャッターの電圧を測定

カメラ側の電圧をテスターを使って確認します。
テスターは抵抗値、電圧値を調べることができます。接続ミス、ショートしていないか、センサが反応しているか、など基本的なデバック作業はテスターで全て行うことが出来ます。
シャッター端子には、三端子ケーブルを改造してコネクタ取り付けた自作ケーブルを接続します。
テスターでシャッターとグランドの電圧をはかると、

図2.テスターでカメラ側の電圧を測定

約3.5Vの電圧がかかっていることがわかりました。
それでは、カメラを動かしてみましょう。

あれ、うごかない?パート1

図3.カメラが動かない、、、

カメラが動きません。データシートを見直し、接続を確認するも間違いは無いです。念の為テスターを使って確認をしました。すると、買ったばかりのジャンパーが断線していました。。。
こんなこともあるのだと凹みつつ、ジャンパー線を変えて改めて動作を行ったところ、撮影することができました。ここではマイコンの信号を10秒毎に送っていましたが、これをセンサが検知した時に信号が送られるように変えればセンサでシャッターが制御出来ます。つまずきながらも、先が見えてきました!いい感じです!

基本動作③ LCDモジュール

図4.LCDモジュール

LCDモジュールに「Hello World!!」を表示してみます。因みに「Hello World!!」は、プログラミングのテストをする際によく用いられるそうです。

図5.LCD・Maruduino接続図

あれ、うごかない?パート2

ディスプレイに文字が表示されません。回路図を見ながらテスターで確認するものの、問題はありませんでした。
LCDモジュールのデータシートを確認していると、ピンアサインのR/WピンのWの上に横線が引いてあるのに気が付きました。つまり、この信号がハイ状態で読み出しモード、ロー状態で書き込みモードになるということでした。説明が詳しく書かれていなかったので意味がわからず、処理を忘れていました、、、というか横線だけでこれを読み取るのははじめての人には難しいのでは、、、気を取り直して、R/Wピンをグランドにつないで改めてプログラムを書き込むと、、、

図6.「Hello World!!」が表示された

見事表示されました!
データシートをよく読み、段取りをしっかり組んで、怪しいところはテスターで確認する。基本を疎かにしないことが大切なのだと痛感しました。