公開日：2019年04月09日
| 更新日：2022年11月30日

MSP432 にU-Boot コマンドを実装２

ライター：Tsuchiya
インターフェース

はじめに

前回、MSP432 に U-Boot コマンドの動作方法を紹介しました。
ここでは、そのサンプルプロジェクトをMSP-EXP432E401Y LaunchPadでの環境構築方法を紹介します。

構築手順としては、
CodeComposerStudio(CCS) 及び、MSP432E4 SDKをインストール後から説明します。
ここでは、U-Boot のコマンドライン・インターフェースを実装したサンプルプロジェクトのインポートとビルド、デバッグ実行方法を紹介します。

環境構築方法

開発環境

ビルドやデバッグを行うには以下の開発環境が必要になります。

Code Composer Studio 8.2.0
こちらからダウンロードできます
SimpleLink™ MSP432E4 SDK 2.40.00.11
こちらからダウンロードできます

開発環境の事前確認

まずは、念のため、開発環境が正常にインストールされているか確認しておくことをお勧めします。

手順としては、
SDK の RTOS版Out of Box　プロジェクトをビルドし、LaunchPad でデバッグ実行ができることを確認します。
デフォルトでインストールした場合、RTOS版のOut of Boxのプロジェクトは、以下にあります。
C:\ti\simplelink_msp432e4_sdk_2_40_00_11\examples\rtos\MSP_EXP432E401Y\demos\outofbox_msp432e401y

開発環境が正常にインストールされているかは、以下の手順で確認できます。

CCSを起動します。

Import CCS Eclipse Procects を開きます。

RTOS版のOut of Box を選択します。

RTOS版のOut of Boxのプロジェクトをビルドします。

RTOS版のOut of Boxのプロジェクトを実行します。
その後、RUN -> Resume を選択します。
正常に動作していますと、以下のメッセージが現れます。
```
        Welcome to the MSP-EXP432E401Y LaunchPad's,
                Out of box Demo.

MAC Address: 70ff761c6114
Acquiring IP address...
```

つづいて、サンプルプロジェクトの動作確認方法をご紹介します。

サンプルプロジェクトの動作確認

では、サンプルプロジェクトでの動作を確認していきます。
サンプルプロジェクトはこちらよりダウンロードしてください。

以下の手順で動作確認ができます。

CCSを起動します。

1. カーネルをインポートします。
  Select Serch-directory を選択し、Browse で “C:\ti\simplelink_msp432e4_sdk_2_40_00_11\kernel\tirtos” を選択します。
  Discovered Projects より、tirtos_builds_MSP_EXP432E401Y_release_ccs を選択し、Finishを押します。
  1. 1. サンプルプロジェクトをインストールします
      - Import CCS Eclipse Procects を開きます。
      - Project -> Imports CCS Projects…
      Select Serch-directory を選択し、Browse でサンプルプロジェクトのフォルダを選択します。
      もしくは、Select archive file を選択し、Browse で outofbox_msp432e401y_MSP_EXP432E401Y_tirtos_ccs.zip を選択します。
      Discovered Projects より、outofbox_msp432e401Y_tirtos_ccs を選択し、Finishを押します。
  2. 1. サンプルプロジェクトをビルドします。
      - 以下でサンプルプロジェクトをビルドします。
      - CCS上で、Project -> Build All を選択します。
  3. 1. サンプルプロジェクトのデバッグ実行します。
      - LaunchPad の On-board XDS110 Emulator 側のUSB と PCを接続します。
      更に、uart6 と USB-シリアル変換ケーブルを接続します。
      PCのターミナルソフト(例えば、Teraterm)を起動します。
      ボーレートは115200、8ビット、パリティなし、1ストップビットになります。
      
      CCS上で、Run -> Debug を選択します。
      
      その後、RUN -> Resume を選択します。
      正常に動作していますと、以下のメッセージが現れます。
```
MSP-EXP432E401Y LaunchPad monitor
=>
```