• 公開日:2019年10月01日
  • | 更新日:2022年12月01日
においを数値化可能!においを検知可能なガスセンサについて

冷蔵庫のにおいを数値化できるガスセンサとは?

冷蔵庫の中の臭い、気になりませんか?IoTブームだし、食品から発生する臭いを数値化したい、そんなあなたに朗報です!
今回、IDT社から出た冷蔵庫向けガスセンサZMOD4450を使って、食品から出るガスを検知するセンサーボードを作成しました。

内部構成について

センサーボードに搭載するICは、ガスセンサ(ZMOD4450)、温湿度センサ(HS3001)、マイコン(RL78G14)、BTモジュール(RY7011A)、そして電源IC(ISL80101A)です。センサからの出力はiPad画面で見ることを目標にして開発します。

内部構成図
図1.内部構成図

食べ物から出たガスをガスセンサZMOD4450で検知し、同時に周辺の温度と湿度を湿度センサHW3001で検知し、これらのセンサ出力をマイコン(RL78/G14)で読み込み、Bluetoothモジュール(RY7011A)に送りBluetooth信号として飛ばし、ipadに送ります。それぞれのICは電源IC(ISL80101A)より3.3Vで供給されます。またBTモジュールから送られてきた温湿度とガスのデータはipad上のアプリ画面にて表示されます。

センサーボードが完成

レイアウトを出図し、2週間後に納品されました。電源いれたところ問題なさそう。温湿度センサとガスセンサはそれぞれ1cm□の子基板に搭載されており、将来的に他のセンサを乗せ換えたりすることも想定しました。

ボードレイアウト
図2.ボードレイアウト

あとはマイコンを制御するファームウェアとipadで動くアプリを完成させるぞ!

そして完成!

ファームウェアとアプリも完成させて実装。電池を繋げて、センサーボードとiPadをペアリング確立後、ボードから温度、湿度、雰囲気中のガスデータがipad画面上に表示されました。

動作写真図3.動作写真

写真はガスセンサに油性ペンを近づけている様子。アルコールを含む気体によく反応します。

色々な食品の臭いを試しました

近くのコンビニで、臭いが出そうな食材を買い集めて試してみました。にんにく、しょうが、スルメ、納豆などを試した結果、にんにくの臭いに一番反応しました。

実験検証
図4.実験検証

まとめ

IDT社の冷蔵庫向けガスセンサを使って、センサーボードを作りました。作って様々な食品を試して気づいたのは、なんとアボガドの熟成度を嗅ぎ分けることが判明しました。
これを応用してバナナやリンゴといった果物の熟成度も嗅ぎ分けることができるかもしれませんね。

IDT社のRAQガスセンサに興味を持たれた方は、下記リンク先より製品情報や評価キットの購入が可能です。

製品情報リンク先
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