記事一覧

  • 車載マイコン(MCU) RH850/U2Aで実現するOTA

    昨今の自動車は、スマートフォンのように市場に出たあとも、ソフトウェアの更新で機能をアップデートすることができるようになってきています。このような自動車をSDV(Software Defined Vehicle)と呼びます。本記事ではSDV実現に不可欠であるOTAの機能について説明します。 OTA機……

  • RA8P1を“まず動かす”: NPU搭載のデュアルコアMCU

    RA8P1で MCU × AI × HMI を一体化する 組込み機器の現場では、リッチなGUI、軽量な画像/音声AI、そして厳密なリアルタイム制御を単一チップで同時に満たすニーズが急増しています。ルネサスのRA8P1は、Arm Cortex-M85コア+M33コアとEthos-U55 NPUを同居……

  • Renesas製車載マイコンRH850シリーズ 『RH850 Evaluation Platform』

    はじめに  ルネサスエレクトロニクス社の車載対応マイコンに高性能・超低消費電力・広範な製品としてRH850ファミリがあります。 豊富な周辺機能に加え、様々な車載アプリケーション向けに必要なセキュリティ機能や安全機能を内蔵しており、製品ラインナップも多く提供されております。 出所: Renesa……

  • RL78マイコンで始めるvibe coding入門 – 第1回:定番のLチカ!動いちゃったぞ?!

    今、vibe codingが熱い🔥🔥🔥 最近エンジニア界隈でじわじわ広がっている「vibe coding」。人工知能支援ソフトウェアを用いた開発手法で、2025 年 2 月頃「Andrej Karpathy氏」によって提唱されました。 下図の通り、2025年2月頃から検索ワードが増えています……

  • 非画像領域のセンシングAI「Reality AI」

    はじめに 近年、工場の予知保全やスマート家電、ウェアラブル機器など、私たちの身の回りのあらゆる場面でAI技術の活用が急速に進んでいます。 特に、機器の異常検知や音声認識といった機能を、クラウドを介さずにデバイス自体でリアルタイムに処理する「エッジAI」の需要が高まっています。 こうした……

  • AUTOSARの基礎

    近年、車両のSDV(Software Defined Vehicle)化の影響で、自動運転などの分野にかかるソフトウェア開発の規模が 大きくなるにつれて、開発にかかる負荷が増大しています。 AUTOSARはソフトウェア開発の負荷を減らすことを目的に導入される事が多いですが、構成が階層別に別れてお……

  • [ルネサス]e² studioを使いこなす!デバッグを効率化する便利機能

    はじめに 組み込み開発において、プログラムが意図した通りに動かない時、その原因を特定するデバッグ作業には多くの時間を要します。 特に、ハードウェアとソフトウェアが密接に連携する組み込み開発では、複雑な問題が起きやすく、効率的なデバッグ環境が不可欠です。 e² studioは、ルネサス製マイ……

  • Renesas製車載マイコンRH850シリーズラインナップ

    自動車の電子制御は、かつての「機能別制御」から「統合制御」へと進化しています。従来主流だった機能別にユニットを配置する構成(ドメイン構成)は、今後は車両内をエリアごとに分けて制御ユニットを配置する構成(ゾーン構成)へと移行していくと予測されています。 この変化に対応するため、ルネサスエレクトロ……

  • モビリティ業界ビギナー必見!車載E/EアーキテクチャとSDVの基本・トレンドをざっくり解説!

    E/Eアーキテクチャの基本とトレンド E/Eアーキテクチャとは? Electrical/Electronic Architecture、直訳すると「電気/電子構成」となり、ECUやアクチュエータをハーネスで繋いだシステム設計構造を表します。 ここでいうECUはElectronic Cont……

  • AUTOSAR Classic Platformの概要とRenesasのMCALソリューションについて

    はじめに(AUTOSARとは) AUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)とは2003年に車載電子システムの標準ソフトウェア基盤策定を目的として発足されたコンソーシアムであり、自動車業界におけるシステム設計方針の標準化を進めることを目標としています。 ……