記事一覧

  • GreenPAK使ってトライアックをFETにすり替えた

    トライアックは、交流回路で用いられる半導体スイッチング素子であり、双方向の電流を制御できるためACスイッチとして広く利用されています。主な用途例としては以下の通りです。 照明の調光:白熱灯やLED照明の明るさを調整する モーター制御:ACモーターの回転数を調整する ヒーター制御……

  • いまさら聞けない!暗号技術の基礎 Part1

    情報セキュリティとは 情報セキュリティとは、各製品が扱うデータや情報を他者から守ることを言います。情報セキュリティというと、実際には、紙での資料なども入ってくるのですが、本記事ではデータに特化したサイバーセキュリティの観点で説明します。 具体的にはどうやって守っていくのか、ということ……

  • 次世代IoT通信規格「Matter」について

    Matterとは スマートホームの市場が広がるにつれ、さまざまなメーカーやプラットフォームが独自の通信規格を採用してきました。 その結果、製品ごとに互換性がなかったり、操作アプリがバラバラだったりと、ユーザーにとって使いづらい状況が続いていました。 こうした課題を解決するために登場したのが「M……

  • ビギナーのためのCAN通信基礎

      CAN通信とは CANとは、Controller Area Networkの略称であり、1980年台にドイツのボッシュ社によって開発された通信プロトコルです。 主に車載ネットワークで使用されておりますが、車載用途だけでなく産業用ネットワーク等でも利用されております。 &……

  • HVPAKでLEDドライバー作ってみた

    製品概要(HVPAKとは) 2021年ルネサスエレクトロニクスはDialog Semiconductor社を買収しました。 GreenPAKとは、GreenPAKは旧Dialog社のミックスドシグナルのプログラマブルデバイスです。 ※GreenPAKの基礎知識や情報についてはこちらの記……

  • Li-ION電池の使い方 -安全に放電するための追加回路-

    Li-ION電池の電解液の引火点は 40℃程度であり、消防法令では第4類第二石油類に該当します。 近年ではセパレータ等を工夫する事で、燃えにくい電池が開発されていますが、固体電池でもない限り、 完全放電してしまうと電解液の中に溶けていたLiが析出し、これがショートして発火する危険がありま……

  • GaNは扱いにくい?壊れやすいのはなぜ?

    GaN HEMTとは HEMT (High Electron Mobility Transistor)とは高電子移動度トランジスタのことです。GaNはSiCよりも性能が優れていますが、結晶や加工が難しい材料です。Siの表面にGaNを結晶成長させた基板を用いて表面だけで素子を形成するHEMTという技……

  • 半導体の信頼性試験って?

    信頼性試験の概要 半導体デバイスにおいて、メーカーからの出荷後からお客様が使用されている期間においてデバイス特性を保証することを確認するために信頼性試験が行われます。 信頼性試験には製品開発時、量産時などで方法が分かれます。製品開発時の信頼性試験の目的は新製品の要求品質水準・機能・信頼性を満……

  • 次世代パワー半導体?SiCとGaNの特長をミクロな視点で考察してみた

    はじめましてmaison2cokeです。 昨今、半導体業界で、SiC(シリコンカーバイド)やGaN(ガリウムナイトライド)といった名前を聞く機会が増えました。これらは次世代のパワー半導体として期待されており、Si(シリコン)に取って代わるだけのポテンシャルを秘めた材料だと言われています。ではい……

  • 暗号化の基礎技術および規格

    情報セキュリティに不可欠な暗号技術およびその規格について、簡単にまとめたいと思います。   NISTとFIPS NIST(National Institute of Standard and Technology)はアメリカ合衆国の国立の計量標準の研究所で、FIPS(Federa……