記事一覧
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最強の汎用性 絶縁型SSRコントローラー 【TPSI3050】
ある日、お客様からこのような御相談を頂きました。 「リレー回路を何とかしたいんだよね」 よくよく話を聞いてみると、電磁リレー回路を用いるにあたって、次のような「悩み」があるとのことでした。 ①電流定格や耐圧で型番が変わる ⇒ 複数の在庫を保有する必要がある、回路の使い回しが困難 ……
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シャントレギュレーター「431」を攻略する!『その2』
この記事の続きです。 前述の通り、入力側と出力側が絶縁された電源では、出力電圧のフィードバックに「431」とフォトカプラーを組み合わせた回路を用いることが多くあります。 この回路の基本動作は以下の通りです。 ①2次側出力電圧(Vout)が上昇すると ②それに伴って「431」のRef端……
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シャントレギュレーター「431」を攻略する!『その1』
さて、多くの若手設計者の頭をぐちゃぐちゃにする憎い奴、シャントレギュレーターについて語ります。 「431」と略されることの多いシャントレギュレーターですが、「どう使ったらいいかわからない!」とか「何が入力?どこが出力?」と多くの声を頂きます。 記号(回路シンボル)は↓こんなダイオード……
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Texas Instruments社のお手軽電源シーケンス制御ICのご紹介
はじめに 複数の電源電圧を必要とするデバイスやプロセッサー、FPGAなどでは、その電源の起動/停止に制約がある場合が多くあります。 その「制約」の一つとして、電源の投入順序があり、その順序を「電源シーケンス」と呼びます。 「電源シーケンス」を守るために、多くの設計者さんは苦労されていられるよう……
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そのLDOで、本当にノイズを除去できますか?
低ドロップアウト型リニアレギュレーター(以降LDOを記載)を降圧型スイッチングレギュレーターの後段に接続している電源構成を見ることは多いですよね。 これは、LDOの最大の利点の1つとされている、スイッチング電源から発生する電圧リップルを減衰させることができるという性能を活用するための回路構成で……
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ディスクリート vs IC ~理想ダイオード回路比較~
あるお客様が電源のダイオードOR回路を検討している際、理想ダイオードICを紹介したところ、こんなコメントを頂きました。 「理想ダイオードって、 ICじゃなくてもできそうですよねwwww」 えぇ、、まぁ、、 言いたいことはわかります。 ダイオードOR回路は異なる電圧を1系統にまと……
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低ノイズ、高放熱特性パッケージ電源製品のご紹介
はじめに これまでDCDCスイッチングレギュレータは大きなノイズ源として認知され、特にノイズにセンシティブな回路には敬遠されてきました。しかしながらこれに代わるDCDCコンバータの代表例としてリニアレギュレータが挙げられますが効率の課題があり、大きな電流を消費するところには使いづらいという側面があ……
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「その電源ICのノイズ、本当にICから出ているノイズですか?」
スイッチング・レギュレータを選定後いざ評価をしてみると「出力電圧のノイズがひどくて負荷側の定格を守れない!」となったことはありませんか。そんなとき次のように電源ICの不良を疑うと思います。 ・IC周りの部品はデータシート通り選定しているのに、ICの不良じゃないか? ・入力電源にノイズはないの……
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Phase Inverting 昇圧DC/DCコンバータ―の動作
低い電圧から高い電圧を生成する昇圧電源回路ですが、降圧電源に比べ、その設計の難易度は上がります。 その理由は、回路内を流れる電流が大きくなるから。 そこで、本稿では、回路を2つに分け、並列に動作することで電流を分散する「Phase Inverting(位相反転)」について、説明します。 【……
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~TINA-TI~ 無料のお手軽回路シミュレーター
皆さんは自身が考案した回路の動作確認の際、どんな回路シミュレーターをお使いでしょうか? 中にはライセンス購入が必要なシミュレーターをお使いの方もいると思います。 今回は無償で使用できるTexas Instruments社(以下、TI社)のアナログ回路シミュレーター、「TINA-TI」をご紹介……