記事一覧
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数アンペアの定電流回路
とあるお客様からこのような御相談を頂きました。 「12Vのバッテリーへ充電したい。2Aの定電流で。 因みに放熱部品を搭載できるスペースは無い。」 いやぁ~、またハードなご要求を頂きました。 一般的に定電流回路というと、バイポーラトランジスタを用いた「カレントミラー回路」が有名です。……
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ドロップアウト電圧、確認しましたか?
こんにちは。マクニカのOtteyです。 みなさんはリニアレギュレータを選ばれる理由として、以下のような理由があるかと思います。 コストが安価 周辺部品が少なく設計できる ※リニアレギュレータのメリットについてはこちらの記事にも記載されております。 しかし、みなさんも……
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熱設計とは?
近年、民生品に限らず産業機器製品に対しても、小型化、高効率、大電力化が加速度的に進んでいます。それにより実装面積が非常に小さくなり集積度が高くなったことで排熱がしにくい環境が必然的に整い、結果的に発熱要因での課題や最悪設計の見直しというリスクが高くなります。最悪の場合、再設計や実験検証に人的リソース……
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過電圧検出及びラッチオフ回路
とあるお客様からこのような御相談を頂きました。 「過電圧を検出して、それを条件に回路を動作停止させたいのですが、 過電圧状態が解除されても回路の動作停止を保持し、 電源の再投入で復帰させたいです。」 一般的に言う ラッチオフ回路 ですね。 テキサスインスツルメンツ社の製品としてはT……
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シミュレーションによるリニアレギュレータの並列動作
年に数回、同じ質問を頂きます。 「並列動作が可能なLDO(リニアレギュレータ)ってありますか?」 世の中には並列動作が可能なLDOは存在しますが、多くはありません。 LDOは基本的には、並列動作はNGです。その理由は、個体によって出力電圧が微妙に違うからです。 並列動作時、出力電……
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フライバック電源を実際に作ってみよう~その3-『自作トランスを評価ボードにのっけてみた』~
評価ボードを改造しよう 我が家の飼猫を抱き上げると、猫は何故か全力で嫌がります。こんにちは。ひねくれ者です。 さて、前回手巻きしたトランスを動作させるべく、評価ボードを改造します。 評価ボード紹介ページ 評価ボード資料(回路図など) 改造は非常に簡単です。 図.1 U……
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電子機器の回路面積を減らしたい 電源回路を省スペース化するためのポイント
近年、基板の小型化、高密度化の要求がさらに進み、電源回路にも「省スペース」化が求められるケースが多くなりました。小型の電子機器を設計する場合、特にその傾向が顕著です。 電源回路を小さくする場合、まずICのパッケージの大きさに目が行きがちですが、電源回路全体の小型化を考える場合、パッケージの大きさ以……
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正しい電源を選定するポイント リニアレギュレータvsスイッチングレギュレータ
電源を入れる、電源を切るなど、身近なところ(家電やスマートフォン等)でも「電源」という言葉を耳にする機会は多くあります。ここでは、電気を動力源とするものにとって必要不可欠な電源の基礎知識について解説し、回路設計における電源の選び方についてお伝えします。 「電源って何?」という電源回路初心者の方にも……
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フライバック電源を実際に作ってみよう~その2-『トランスを巻いてみた』~
トランスは電気部品じゃねぇ!工芸品だ! こんにちは。最近家庭内で心理的に絶縁されているのでは?と感じているひねくれ者です。 さて、前回設計してみたトランスを巻きます。この「巻く」という作業ですが、非常に面倒です。可能であれば専門業者にお任せするのが良いと思いますが、自分の手で巻くからこそ構造……
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スイッチング・レギュレータを並列接続で電流容量を増やすには?
回路規模が大きなFPGAを使用する際は、FPGAが電源に要求する電流量が増えます。 その結果、電源回路に求められる電流量も多くなります。 スイッチング・レギュレータの並列接続 FPGAが要求する電力が増加すると、大元の12V電源の電流値が1つのスイッチング・レギュレータ回路やモジュールでは容量……