- 公開日:2022年12月23日
- | 更新日:2022年12月26日
オペアンプの電源がオフの時に入力pinに信号が入ります。
問題ありますでしょうか?
絶対最大定格を超えてICが破損する可能性があります。
TI社のオペアンプ(TLV9001)を例に取ると絶対最大定格は以下のように規定されております。
出典:TLV9001データシート(https://www.ti.com/lit/ds/symlink/tlv9001.pdf)
入力pinの定格が、電源電圧で規定されていることがデータシートから読み取れます。
この場合、
Common-mode電圧は、電源電圧±0.5V
Differential電圧は、(正電源-負電源)+0.2V
の入力電圧しか許容されていません。
そのため、電源電圧(正と負)がオフ(0V)の場合は、
Common-mode電圧は±0.5V
Differential電圧は+0.2V
のみ許容されるため、それ以上の電圧印可は絶対最大定格を超え、ICの破損の繋がります。
オペアンプの破損要因としてよく見受けられますので、入力pinの最大定格をご確認頂き、
実機で信号入力が無いか見て頂ければと思います。
※デバイスによっては、流入電流以内であれば問題無い場合もございます。