• 公開日:2018年11月09日

採用を検討しているDC/DCコンバータは、 動作周波数を 「200kHz ~ 1MHz」 の間で設定できるものですが、何を基準に設定したら良いですか?

DC/DCコンバータを使用する電源回路において、何が優先されるかにより、設定する動作周波数が変わります。 一般的に、インダクタの値 L と動作周波数 fsw の関係は、次式で表されます。

ここで、Vinmax:最大入力電圧、Vo:出力設定電圧、⊿IL:インダクタのリップル電流値 で、 ⊿IL は、初期計算値として、最大出力電流 Iomax の30%程度に設定します。 上記の式から、fsw を高く設定すると、L値が小さく負荷応答性が高速になり、比較的サイズもコストも小さいインダクタを使用できる反面、 効率が低下しノイズが増大する可能性があります。 逆に、fsw を低く設定すると、比較的高効率でノイズ低減ができる反面、負荷応答性が低下し、インダクタサイズ・コストが大きくなる可能性が あります。