• 公開日:2018年12月20日

2A仕様、最大負荷電流制限設定値2.23Aまでのe-Fuse 製品を負荷電流制限 3Aで使用することは可能でしょうか?

TI製 e-Fuseと呼ばれる製品のデータシートを見ますと、電流制限 IILIM の絶対最大定格 は 「Internally limited」(内部制限)と記載されています。
そして、推奨動作条件に制限電流設定抵抗の推奨値範囲が記載され、これより求められる
制限電流設定範囲が推奨負荷電流値となり、それ以上の負荷電流で使用する場合は
性能保証されない事になります。
しかしながら、内部制限を満足する条件で、使用する事は可能です。内部制限とは、
ジャンクション温度の絶対最大定格です。負荷電流が増大することで電力消費、発熱が増大し、ジャンクション温度が上がります。放熱との関係でジャンクション温度は次の式で概算されます。
○ジャンクション温度=消費電力x熱抵抗+測定基準温度
ここで、
・消費電力=e-Fuseスイッチのオン抵抗x負荷電流 で概算されます。
・熱抵抗:データシートに記載されています。各測定基準温度にあったものを使用します。
・測定基準温度:周囲温度、パッケージ表面温度、基板温度などです。