• 公開日:2020年09月15日
  • | 更新日:2022年11月21日

SD cardとは

SD cardとは

SDとはSecure Digitalの略で、9pinの電源ライン、信号ライン、クロック等からなる、NAND Flash搭載の不揮発性メモリーです。SD cardの主要部品としてはコントローラーとNAND Flashから構成され、NAND Flash単品とは異なり、NAND Flashの制御を搭載コントローラーに任せてしまえるところが最も大きなメリットとなります。SD card製品規格(*SDA)の特徴としては以下の通りになります。

・Low Costかつ大容量記憶デバイス
・コンパクトで、取り外し可能な(リムーバブルな)カード
・高いセキュリティ性
・実装し易いインターフェース
・NAND Flash搭載品であること

*SDAとは、1999年8月25日に松下電器産業(現・パナソニック)、サンディスク、東芝による共同開発規格として発表され、2000年1月7日に関連団体である「SDカードアソシエーション(SD Card Association, 以下SDA)にて設立された製品標準規格となっております。

表1. SD cardのピンアサイン 各pinの詳細について

Pin# Name Description
1 CD/DAT3 Card Detect/Data Line [Bit3]
2 CMD Command/Response
3 Vss1 Supply voltage ground
4 Vdd Supply voltage
5 CLK Clock
6 Vss2 Supply voltage ground
7 DAT0 Data Line [Bit0]
8 DAT1 Data Line [Bit1]
9 DAT2 Data Line [Bit2]

 

 

 

 

 

 

 

 

規格分類 SD card, micro SD card

-寸法規格種
SD cardは、Consumer品としても市場の流通性がよくなじみがあるメモリーであるが、製品規格の大きさとして現時点で、Full size SD cardとmicro SD cardの2種類に識別されている。その2種類の詳細カード寸法としては以下の通りになっています。

-micro SD card
-Full size SD card

表2. Full size SD card及びmicro SD cardの寸法規格について

Item

Full size SD card micro SD card
Dimension 24mm x 32mm 11mm x15mm
Thickness 2.25mm(max) 0.95mm

 

 

 

 

内部構造、実装方式の違いについて

-package typeについて

Full Size SD cardは2つの実装タイプに分けられ、それぞれ特徴があります。
(1)Full Size SD
-SMT type:
▶表面実装: Substrateへチップをマウントし表面実装によってアッセンブリ
特徴: 製造工程が増え、高コスト

図1. SMT品 package開封後概略図

-COB type:
▶Chip on Board: PCBへDieチップを載せ直接ボンディングすることによってアッセンブリし、樹脂封入
特徴:SMT品と比較すると低コスト

図2. COB品 package開封後概略図

(2)micro SD

-COB type: Chip on Board▶ Full size SD cardとは異なり、構造上Chip on Boardのみの実装方式となります。

まとめ

本記事では、SD cardがどのような製品であるか概要的にご理解頂くため、SD cardの規格概要、製品コンセプト、機械寸法、package方式等について記載させて頂きました。SD card製品コンセプトにもございます通り、直接実装するのではなく挿抜にて使用頂けるメモリー種になります。組み込みシステムとしては有事の際に挿抜が可能な製品は利点があると思われます。

-SD cardは規格製品である

-規格にて大きさが定義されており、applicationによりmicro SD card, Full size SD cardのどちらが適切か判断する必要があること

-内部構造の実装方式として、SMTとCOBがありセキュリティ性やコストが変わること

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