• 公開日:2021年04月07日
  • | 更新日:2022年11月30日

TI社のワンチップミリ波レーダーを動かしてみた

ミリ波レーダーとは

ミリ波レーダーとは、電磁波を使用して障害物を検知する技術です。
周波数30〜300GHz、波長が1〜10mmのミリ波帯の電磁波を使用することから、ミリ波レーダーと呼ばれています。

ミリ波レーダーシステムは高い周波数を扱うRF部品、デジタル信号に変換するADコンバータ、デジタル信号処理を行うDSP等の複数の
ICチップで実現されていましたが、Texas Instruments社はこれらを一つにまとめたCMOSミリ波レーダー・センサ製品を開発、車載
用途だけでなく、更に、産業機器や一般の装置への展開が進んでいます。

Texas Instruments社のミリ波レーダー・センサ製品の特長

Texas Instruments社のミリ波レーダー・センサ製品はミリ波レーダーでのセンシングに必要な機能をワンチップに集約。
信号処理に必要なハードウェアに加え、アンテナも含めたワンチップ製品(IWR6843AoP)もございます。
また、ミリ波レーダーを使用し測定した距離情報を可視化できるGUIツールも準備されておりますので動作の確認が容易に行えます。

■ 特徴
・低消費電力のCMOSプロセスを使用し、ミリ波レーダーに必要な機能を1チップで実現
・アナログフロントエンド機能を搭載
・CPUに加え、ミリ波レーダー信号処理用ハードウェアを搭載

Texas Instruments社のミリ波 レーダー・センサ製品としては以下のラインナップがございます。

ミリ波レーダーを動かしてみた

ミリ波レーダーを使用し測定した距離情報をGUIツールで表示してみましたので以下の動画でご紹介させていただきます。
ミリ波レーダーを動画の下方(手前側)に設置し、付属のUSBケーブルでPCに接続。PC上で動作するGUIの表示を動画の
右下に合成しております。お掃除型ロボットが移動する様子がGUIで確認できると思います。
(こちらの動画ではTI社ミリ波レーダー製品を搭載した技適取得済のミリ波モジュールを使用しております。)

・技適取得済のミリ波モジュール
https://emb.macnica.co.jp/tech_blog/13196

 

 

まとめ

今回はTexas Instruments社のワンチップミリ波レーダー製品を使用したデモをご紹介させていただきました。
ミリ波に関連した下記の記事もぜひご覧ください。

・ミリ波センサーとは -5分で分かる概要-
https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/articles/texas_instruments/128213/

・出典:Texas Instruments- 産業用ミリ波レーダー・センサ
https://www.tij.co.jp/ja-jp/sensors/mmwave-radar/industrial/overview.html