- 公開日:2026年01月22日
- | 更新日:2026年02月06日
GreenPAKで電圧監視とWDTを1チップに!
電源監視とWDT(ウォッチドッグタイマ)の機能を1チップで実現してみました!
そもそもGreenPAKとは?
ルネサスエレクトロニクス社のGreenPAKと言う製品は、アナログとデジタルが混載したカスタムミックスドシグナルICの位置づけで、
汎用ロジックIC数個で組める回路の置き換え等に適したICです。回路作成後にICに内蔵されたメモリに、各レジスタの設定を書き込んで使用するタイプのプログラマブルなデバイスです。
GreenPAKの開発ツールや評価ボードについての詳細は、こちらをご覧ください。
関連記事→回路の集積化に貢献するアナログ混載・小型・プログラマブルIC GreenPAKとは
デザイン概要
今回は、電圧監視とウォッチドッグタイマ(WDT)を1チップ化してみました。
作成するデザインは、
・電圧が一定値を超えたとき
・CLKが一定時間入力されなかったとき(WDTが0になった時)
にリセット信号を出力する回路です。
今回検出する電圧値は4.1Vに設定します。
使用するベースダイはSLG46855を選びました。
<SLG46855V>

こちらが、今回使用するGreenPAKです。
内部ブロックとして、コンパレータやカウントディレイ、DFFなどを有する製品です。
SLG46855製品ページはこちら
立ち上げ編
初めに、GreenPAKのデザイン作成には、Go Configureというツールを使用します。こちらよりダウンロード可能です。
ダウンロードはこちら
Go Configureを立ち上げると、最初にこのような画面が開きます。

使用するベースダイを選択し、ダブルクリックすると、初期設定に移ります。
ここで使用温度環境やVDDの設定が可能です。

詳しい説明はこちら
デザイン編
使用するブロックを並べ、配線していきます。
各ブロックは、画面右のComponentsから選択・配置ができます。
内蔵ブロックは製品によって異なりますが、Go configureにより自由な設計が可能な製品です。
配線は画面上部のSet Wireから行うことができます。
赤で囲った部分が電源監視、
青で囲った部分がWDTです。
それぞれの信号をLUTに入力し、PIN9からリセットが出力される構成になっています。

ブロックの詳細設定について
各ブロックの設定をする際は、ブロックをクリックすることでPropertiesが表示されます。
ここでは、コンパレータ、カウントディレイ、LUTについてお話しします。
まずコンパレータについてです。
GreenPAKはコンパレータ内蔵の製品が多く、電圧監視が可能です。
ここでGainも設定することができます。

続いてカウントディレイについてです。
このブロックは、製品によりますが、LUTやDFFとしても使用可能なものが多いです。
PropertiesのMulti-function modeから、目的に沿ったモード選択をしましょう。
また、GreenPAKは、遅延時間を自由に設定することが可能です。
Counter dataの数値を変えることで、簡単に変更できます。
入力値に連動して、Delay timeを計算してくれるので、とても便利ですね。

最後にLUTについて。
Standerd gatesから、一発でANDやNORなどの論理設定も可能ですが、自由に設定も可能です。

シミュレーション
デザインが終わったら、ソフトウェア上でのシミュレーションです。
画面上部のDebugをクリックすると、プラットフォーム選択画面になります。
今回はソフトウェアシミュレーションですが、評価ボードでのDebugも可能です。

見たい出力部分にプローブを設定し、Start simuilationをクリック
このように、各プローブの信号を見ることができます。
電源監視とWDTを実装し、無事リセット信号を出力することができました。

最後に
外付けコンデンサを有することなく、内蔵OSCとカウンターによって、
簡単にWDTを実装することができました。
内蔵ブロックは製品によって異なりますが、
GUIにより自由な設計が可能な製品です。
GreenPAKは多種多様なベースダイを取り揃えているので、
気になった方は是非下記よりお問合せください!
お問い合わせはこちら
ルネサス製品をお探しの方は、メーカーページも併せてぜひご覧ください。
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ルネサスHPはこちら
