記事一覧

  • TI社製クロック設計ツールの紹介② PLLATINUMSIM-SW

    はじめに 前回は、クロックデバイスの選定に使用する、CLOCK-TREE-ARCHITECT®を紹介いたしました。 次の作業は選定したクロックデバイスの特性を最大源に発揮するための定数設定です。 具体的には、ジッタを最小化するループ帯域の選択、位相余裕の維持、更には最適なループ帯域を 実現する……

  • ミリ波の技適を取ってみた! [第3話:技適取得のためのソフトウェア]

    はじめに 前回はミリ波レーダの評価ボードを使用したサンプルコードのビルド環境の構築とROSアプリケーションの実行までの流れをご説明させていただきました。 今回は、サンプルコードを修正し、技適取得のためのソフトウェアを作成するまでの手順を、以下の流れでご紹介させていただきます。 サンプルコードの……

  • ミリ波の技適を取ってみた! [第2話:ROSアプリへの組込み方法(TIのデモベース)]

    はじめに 前回は、TI社ミリ波センサー製品(IWR6843AOP)の評価ボード(IWR6843AOPEVM)を使用して作成した小型ミリ波モジュールの作成方法含め、技適取得のための準備の方法に関してご紹介させていただきました。 今回は引き続き、作成したソフトウェアの実現例に関して主要な手順をご……

  • TI社製クロック設計ツールの紹介① CLOCK-TREE-ARCHITECT

    はじめに クロックデバイスは、任意の周波数のクロックを複数生成したり、クロックに含まれるジッタを除去するために使われます。 このデバイスを使う際、どの様な手順で設計を進めればよいのでしょうか? 一般的には、以下の順番で設計を行うと思います。 ①入力周波数と出力周波数、各入出力の形式やRM……

  • オーディオアンプICの保護機能とは

    保護機能の目的 オーディオアンプICの保護機能はそもそも何の目的で必要になるのかをご存知でしょうか?多くの方々は既にご存知だと思いますが、保護機能が働かなかった場合、つまり異常状態が継続した場合には誤動作、電気的特性の劣化、損傷、焼損、長期信頼性への影響などの懸念が生じます。新しい製品については保……

  • ステッピングモーターの種類とその特徴

    ステッピングモーターには、構造の異なるユニポーラ型とバイポーラ型のモーターがあります。 ユニポーラ型は比較的簡単な駆動回路で使用することができるのに対し、バイポーラ型は複雑な駆動回路が必要です。 半面、バイポーラ型は、ユニポーラ型に比べ大きな低速トルクを得ることができます。 ここでは、ユニポーラ型と……

  • 自動開閉ゴミ箱作ってみた。 第3話 「理想のゴミ箱完成までに立ちはだかる数々の困難」

    前回まで こんにちは、たまちゃんです。前回の記事で、「手をかざすと自動で開閉するごみ箱」のハード&ソフトの仕様や、使っているセンサーなどをご紹介しました。 仕様が出来たから、実際に手を動かして完成まで駆け抜けよう、そんな感じで意気込んでいましたが現実は甘くなかったです。1ヶ月の製作自習を通し……

  • オーディオアンプICの出力電力の計算方法とは

    シングルエンド出力の電力計算 スピーカ・インピーダンスが既に決定している場合、所望の出力電力を得るために「電源電圧として何Vが必要になるのか?」、あるいは「何Aの電流をスピーカに流す必要があるのか?」を概算で求めるシーンがあると思います。そんな時のためにオーディオアンプICの出力電力の計算方法をご……

  • Phase Inverting 昇圧DC/DCコンバータ―の動作

    低い電圧から高い電圧を生成する昇圧電源回路ですが、降圧電源に比べ、その設計の難易度は上がります。 その理由は、回路内を流れる電流が大きくなるから。 そこで、本稿では、回路を2つに分け、並列に動作することで電流を分散する「Phase Inverting(位相反転)」について、説明します。 【……

  • USB Power Deliveryコントローラーを使ってみよう!

    昨今、USB Power Delivery(以下USB PD)の普及が進んでおります。 Texas Instruments社(以下、TI社)でもUSB PDのコントローラー製品を有しており、 動作確認が簡易に行える環境が揃っております。 本ブログでは、TI社のTPS25750Dが搭……