ホーム フォーラム Texas Instruments マイコン C2000 量子化誤差について 返信先: 量子化誤差について

#10621 返信
Ge
Ge
従業員

ET様

本件以下に回答致します。

> AD変換時にゲインエラーやオフセットにより誤差が発生するかと思います。
> このAD変換時の誤差は正規分布するのでしょうか。

AD変換時の誤差は正規分布致します。

> その場合、仮にAD変換で±10LSBの誤差を持つとして、
> 同じ電圧を100回サンプリングして平均すれば、
> 平均値の誤差は±1LSBになると考えて良いでしょうか。

ご認識のとおりとなります。
100回のサンプリングで平均化することで、誤差は1/10となります。

少し補足しますと、ADCのエラーには4つのエラー(ゲインエラー、オフセットエラー、INL、DNL)が御座います。
これらはそれぞれ正規分布するエラーとなり、それぞれ無相関となります。
そのため、複数回サンプリングをすることで、それぞれのエラーがs/sqrt(N)となります。
(sを正規分布の標準偏差、Nをサンプリング数とします。)

以上、宜しくお願い致します。