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クロック周波数の選定について
デバイス型番:TMS320F28375Sお世話になります。
マイコンTMS320F28375Sのデータシート Table 5-7. Input Clock Frequencyによれば、
振動子を用いた場合の周波数範囲は10-20MHzとなっております。
この場合、下限値の10MHz品の振動子を用いるのは問題ないでしょうか。
あるいは多少マージンを設けて11MHz~19MHzとした方が良いのでしょうか。
恐れ入りますが、周波数選定のアドバイスを頂ければと思います。ETさん
お問い合わせいただき、ありがとうございます。
下限の10MHz品の振動子を用いていただいても問題ありません。
振動子の誤差により10MHzを下回る場合があるかもしれませんが、振動子の誤差が一般的なものであればICの故障を起こすことは考えにくいです。
しかしながら、ここを気にされる設計者(会社)もいらっしゃいます。
そのようなお客様は独自に設計基準を設けられており、振動子の誤差を含めて下限を下回らず、さらに一定のマージンを設けて選定されています。マージンはお客様の品質方針によりますので、貴社の品質方針に応じて決定いただければと存じます。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
ご回答くださりありがとうございます。
10MHz品で問題ない旨、安心いたしました。
もう一点、追加質問させていただきます。使用予定の水晶振動子は負荷容量範囲が8~12pFとなっており、
メーカーからは実機調整で負荷容量を決めるとの回答をもらっています。
一方、データシートのP.67 Table 5-15. Crystal Oscillator Parametersに
負荷容量の範囲12p ~ 24 pFと記載されております。
実機調整の結果によっては12pFを下回ることもあるのですが、
問題ないでしょうか。ご回答宜しくお願い致します。
ETさん
TI社の動作保証としましては、CL1/CL2は12pF~24pFとなっておりますので、
この範囲を超える場合の動作についてはコメントすることができません。この範囲に収まる設計を行っていただくことをお勧めしております。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
承知しました。ありがとうございました。
水晶振動子について追加で質問させていただきます。
Table 5-16. Crystal Equivalent Series Resistance (ESR) Requirementsが規定されていますが、
1) 「ESR = Negative Resistance/3」はどういった意味なのでしょうか
2) 現在検討中の振動子は直列抵抗200Ω・maxです。
10MHz駆動、CL1 = CL2 = 12 pFのときはMAXIMUM ESR=55Ωのため、不適と考えれば良いでしょうか。
3) Crystal Equivalent Series Resistance (ESR) Requirementsを逸脱した場合は
保証対象外となるかと思うのですが、具体的にどういった現象が起きるのでしょうか。4) ESR Requirementsは発振余裕度の確保を目的に設けられた要件でしょうか
5) 1)と重複しますが、当該条件においては
負性抵抗の最大値を -165 ohm、発振余裕度の最低値を3と置いた結果、
MAXIMUM ESR=55 ohmと定義しているのでしょうか。
6) 水晶振動子とMCUのマッチングにおいて、全温度・駆動電圧範囲において
負性抵抗の実測値が最大でも-4000 ohmであることが確認されています。
発振余裕度>|-4000|/200= 20 となりますが、
このような場合でもESR Requirementsを遵守する必要があるのでしょうか。 -
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