ホーム フォーラム Texas Instruments インターフェース TPS65987DDHへのI2Cによる設定

このトピックには19件の返信が含まれ、2人の参加者がいます。3 年、 7 ヶ月前 GC さんが最後の更新を行いました。

15件の投稿を表示中 - 1 - 15件目 (全20件中)
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  • #15557 返信

    emanon445
    参加者

    TPS65987DDHへのI2Cによる設定

    デバイス型番:TPS65987DDH

    TPS65987DDHをPDソースとして利用しています。
    開発品ではEEPROMではなく電源投入後にI2Cから各種設定を行っています。

    USB-C-PD-DUO-EVMで設定の動作を確認しているのですが、
    開発品とEVMで同じ設定を行っても挙動が異なります。

    具体的には、EVMは電源投入後設定を変更せずともEVMソース-EVMシンク接続で、
    5V 3Aの電源供給が行われます。
    開発品ではTPS65981_2_6_7_8 Application Customization 6.1.1の
    TIDA-050012 source boardのraw viewの値を書き込んでいますが、
    開発品ソース-EVMシンクと接続しただけでは5V 3A動作にならず、
    一度EVMシンクのタクトスイッチを操作し、sink capabilitiesを変更する必要があるようです。

    この挙動の違いは何によるものの可能性がありますでしょうか。
    I2Cでの設定変更後に必ずしなければならない手順等ありますでしょうか。

    よろしくおねがいします。

    #15564 返信

    GC
    従業員

    emanon445様

     

    ご投稿ありがとうございます。

     

    USB-C-PD-DUO-EVM User’s Guideの3.2.8 Push Button S200 – S203に御座います通り、

    Buttonによって、対応するsink電圧(S203は5Vのみ)、 sink PDO available有無といった差分がございます。

    Button設定による動作差分が無いかを切り分ける為、以下ご教示頂けますと幸いです。

     

    ・” EVMソース-EVMシンク接続(5V/3A出力)”と”開発品ソース-EVMシンク接続(5V/3A動作にならず)”時のPush Button S200 – S203の設定は同一でしょうか?

     

    ・「開発品ソース-EVMシンクと接続しただけでは5V 3A動作にならず」と御座いますが、

    出力しない(0V) or 想定外出力(5V/500mAなど)どちらになるでしょうか?

     

    ・「一度EVMシンクのタクトスイッチを操作し、sink capabilitiesを変更する必要がある」と御座いますが、

    押すボタン(S200 – S203)によって、5V/3A出力する・しないという差分があればご教示頂けますと幸いです。

     

    推定レベルでの報告となり恐縮ですが、何卒よろしくお願いします。

     

    GC

     

    #15590 返信

    emanon445
    参加者

    返信いただきありがとうございます。
    EVMシンクについてもEEPROMの書き換えは行っておらず、デフォルト状態と認識しており、またEVMシンクの設定は(PCと接続していない限り)USBーCケーブル挿抜のたびにリセットがかかるようです。

    Push Buttonによる各設定時のsink capabilities(voltage,operating current)の値を見ると
    S200(シルク5V):5V 0.9A(起動時もこの設定)
    S201(シルク9V):5V 3A + 9V 3A
    S202(シルク15V):5V 3A + 9V 3A + 15V 3A
    S203(シルク20V):5V 3A + 9V 3A + 15V 3A + 20V 3A
    となっています。

    >>・” EVMソース-EVMシンク接続(5V/3A出力)”と”開発品ソース-EVMシンク接続(5V/3A動作にならず)”時のPush Button S200 – S203の設定は同一でしょうか?
    上記内容で同一です

    >>・「開発品ソース-EVMシンクと接続しただけでは5V 3A動作にならず」と御座いますが、出力しない(0V) or 想定外出力(5V/500mAなど)どちらになるでしょうか?
    開発品ソース-EVMシンクと接続するとVBUSおよび5VのLEDが点灯します。その後消費負荷(8W程度)を接続すると開発品ソースが電源供給を遮断し、VBUS LEDが点滅となります。ここから消費負荷を取り除くと再度VBUSおよび5VのLEDが点灯します。
    EVMソース-EVMシンクの接続ではこうはならず、消費負荷があっても5Vを供給し続けています。

    >>・「一度EVMシンクのタクトスイッチを操作し、sink capabilitiesを変更する必要がある」と御座いますが、押すボタン(S200 – S203)によって、5V/3A出力する・しないという差分があればご教示頂けますと幸いです。
    起動時およびS200では出力されず(上記点滅状態)、それ以外では消費負荷を接続しても常時VBUSおよび5VのLEDが点灯します。

    こうして整理してみると
    開発品ソース:operating current(0.9A)を見て供給を遮断
    EVMソース:maximum operating current(3A)を見て供給を継続
    と動作しているようにも思えます。

    よろしくおねがいします。

    #15592 返信

    GC
    従業員

    早速のご確認誠にありがとうございます。

    以下状況と理解しましたが、ご認識があればご指摘頂けますと幸いです。

     

    S200(シンク5V) or 起動時の5V供給状況は、

    -負荷接続前、EVMソースと開発品ソース共に5Vを供給

    -負荷接続後、開発品ソースのみ5V供給出来ず(VBUS LEDが点滅)

    ※負荷は約8Wとのことなので、VBUS 5Vラインの負荷電流は1.6A

     

    S200(シンク5V) or 起動時のsink capabilitiesに以下差分がある

    -開発品ソースとEVMシンク接続時、S200(シンク5V):5V, 0.9A(起動時もこの設定)←貴社設定では3Aになるはずが、意図せず0.9Aになっているという認識でよろしいでしょうか?

    -EVMソースとEVMシンク接続時、S200(シンク5V):5V, 3A ←弊社認識で合っておりますでしょうか?

     

    上記より、開発ソースとEVMシンク接続のS200(シンク5V) or 起動時は、

    0.9A設定になっている為、負荷電流1.6Aに対応出来ず供給が遮断されている。

     

    GC

    • この返信は3 年、 8 ヶ月前に  GC さんが編集しました。
    #15594 返信

    emanon445
    参加者

    >>S200(シンク5V) or 起動時の5V供給状況
    はい、この内容で間違いありません。

    >>S200(シンク5V) or 起動時のsink capabilitiesに以下差分がある
    少々異なります。
    ・開発品ソースのsource capabilitiesは常時5V 3Aです。
    ・EVMシンクのS200(シンク5V) or 起動時のsink capabilitiesは接続ソースに関わらず5V, 0.9Aです。
     (EVMシンクの設定変更、書き換えは行っておりません)

    EVMソース-EVMシンクの接続の際は
    EVMソース:source capabilities 5V 3A
    EVMシンク:sink capabilities 5V 0.9A
    の状態で8W負荷でも問題ありません。

    開発品ソース-EVMシンクの接続の際は
    開発品ソース:source capabilities 5V 3A
    EVMシンク :sink capabilities 5V 0.9A
    の状態で8W負荷では電源供給が遮断されます。
    (この状態の後、S201等でsink capabilitiesに5V 3Aが加わると供給が安定します)

    この挙動の違いはどこから生じる可能性があるのでしょうか、
    どこを確認すべきでしょうか。

    #15601 返信

    GC
    従業員

    改めて情報をご教示頂きありがとうございます。

    挙動差分原因については、現在確認中で御座いますので、

    少々お時間頂けますと幸いです。

     

    GC

    #15629 返信

    GC
    従業員

    ご連絡が遅くなり申し訳御座いません。

     

    SourceとSinkのCapabilitiesを確認し合い、一致した最も高い電力を供給する動作となる為、

    Sink Capabilitiesが5V/0.9A onlyであれば、Sourceが5V/3Aであっても、電流は0.9Aとなります。

     

    上記背景から、S200設定 or 起動時(Sink capabilitiesが5V/0.9A)、

    開発品ソースとEVMシンクの組み合わせで、5V(VBUSライン)が1.6Aを引けない挙動は正常と考えます。

    (S201,2,3では、5V/3AのSink capabilities設定されている為、1.6Aが引けているものと考えております。)

     

    一方、EVMソースとEVMシンクの組み合わせでは、0.9A以上の1.6Aが供給されているとのことですが、

    SourceとSink capabilitiesに差分が無い為、ハードウェア差分により、負荷接続時の挙動が異なっていないかと推定しております。

     

    つきましては、8W負荷接続時のEVMソースと開発品ソースの5V(VBUSライン)の電流波形をご取得頂くことは可能でしょうか?

    また、8W負荷はどのようなものでしょうか(抵抗 or 特定デバイス)?

    動作モードなどで、電流値が変動するものかを確認したく。

    差支えない範囲でご教示頂けますと幸いです。

     

    GC

    #15638 返信

    emanon445
    参加者

    波形取得しました

    EVM.TIF EVMソース-EVMシンク 8W負荷VBUS立ち上がり ソース側で波形取得
    DEV.TIF 開発品ソース-EVMシンク 8w負荷VBUS立ち上がり(点滅状態) ソース側で波形取得

    両者ともソース側での測定ですので、シンク側ではもう少し電圧が下がっていると思われます。
    8w負荷はセメント抵抗です。

    EVM.TIFは順当な立ち上がりのように見え、5V/0.9Aを無視(?)しそうな要因はうかがえません。

    DEV.TIFで中間の谷間が4V(5V-20%)にかかっているのが気になりますが、
    これを理由にシャットダウンが動いているとするとS201で動く理由が不明です。

    よろしくおねがいします。

    Attachments:
    #15646 返信

    GC
    従業員

    波形のご取得ありがとうございます。

    両方共にVBUSは5Vまで立ち上がっている旨理解しました。

     

    低い設定になっていないものと推定しておりますが、VBUSのUndervoltage threshold(UV_VBUS)は何V設定となっておりますでしょうか?

    (TPS65987Dデータシート”8.3.3.1.3 PP_HV OVP and UVP”をご参照頂けますと幸いです。)

     

    また、先に相談させて頂きました通り、電流波形をご確認頂くこと可能でしょか?

    負荷有無で挙動が変わるとのことでしたので、Over current clamp(IOCC)の設定値をご確認頂き、意図せず機能が働いていないかをご確認頂けますと幸いです。

    (TPS65987Dデータシートの”8.3.3.1.1 PP_HV Over Current Clamp”をご参照頂けますと幸いです。)

     

    その他、EVMソースと開発品ソースの回路で、異なる点が何か影響を与えていないかをご確認頂けますと幸いです。

     

    何卒よろしくお願いします。

     

    GC

    #15651 返信

    emanon445
    参加者

    電流と電圧を読み違えていました、失礼しました。
    電流波形測定しました

    EVM_A1.TIF EVMソース-EVMシンク 8W負荷立ち上がり シンク出力PPHVで波形取得
    DEV_A_rise.TIF 開発品ソース-EVMシンク 8w負荷立ち上がり(点滅状態) シンク出力PPHVで波形取得
    DEV_A_fall.TIF 開発品ソース-EVMシンク 8w負荷立ち下がり(点滅状態) シンク出力PPHVで波形取得

    PDデバイス間のVBUS電流は基板配線で測定困難のため、出力側PPHVにて電流を測定しました。

    また
    >>Over current clamp(IOCC)の設定値
    これはどこから設定するものなのでしょうか。レジスタアドレスにてご指示いただければ幸いです。

    よろしくお願いします。

    #15655 返信

    emanon445
    参加者

    先の投稿
    >>出力側PPHV
    シンクからの出力(EVMシンク―抵抗負荷間)での測定、の意です。

    #15677 返信

    GC
    従業員

    再測定ありがとうございます。

    レンジが100mVとなっておりますが、以下結果と理解しました。

    誤認識があればご指摘頂けますと幸いです。

    ・EVMソースと開発品シンクでは0.9Aまで電流を引いている

    ・開発品ソースとEVMシンクでは0.8Aまで電流を引いている

     

    負荷は8W(1.6A)と伺っておりましたが、EVMソースにおいては、0.9Aまでの電流値となっておりますので、

    SourceとSink capabilityの設定通り、5V/0.9V供給になっております。

     

    一方、開発品シンクにおいては、0.8Aと電流値が異なっておりますが、SourceとSink capabilityの設定範囲内となっておりますので、

    USB PD通信は正常に行われているものと考えられます。

     

    上記背景から、開発品ソースのハードウェア(回路上)で、意図せず電流を低減(VBUSラインを不安定に)している原因が無いかをご検証頂けますと幸いです。

     

    また、IOCCについては、TI社の” TPS65987DDH Power Path Performance and Protection”をご参照頂けますと幸いです。

    https://www.ti.com/lit/an/slva994/slva994.pdf

     

    GC

    #15680 返信

    emanon445
    参加者

    >>IOCC
    0x32 maximum current,peak currentの組み合わせによって設定されるとのこと承知しました。

    重要な情報を記載しておらず申し訳ありません。
    電流波形のレンジは0.1V/A、波形より電流は1.6~1.8A流れています。
    測定レンジの設定間違いかとも考えましたが、抵抗負荷(10Ω4並列ですがテスターで当たると約3Ω)に5V前後がかかっていることを考慮すると妥当な数値と思われます。

    また、開発品ソース基板PP_HVにコンデンサを増やし、いくつかレジスタ設定を変更したところ、
    開発品ソースもEVMソースと同様の動きをするようになりました。

    どこのレジスタが影響しているのか整理できましたら、
    情報を追加します。

    #15681 返信

    GC
    従業員

    ご連絡ありがとうございます。

    承知致しました。

     

    GC

    #15684 返信

    emanon445
    参加者

    レジスタ設定の差分を取りましたところ
    0x32:peak current
    を200%に設定すると開発品ソースとEVMソースがEVMシンクに対してと同様の動きをするようです。

    ここまでの情報を踏まえましてEVMソース-EVMシンクの動作はこれで正常動作(シンク側maximum operating currentを見て動作?)と考えて良いでしょうか。

    よろしくおねがいします。

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