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このトピックには5件の返信が含まれ、2人の参加者がいます。3 年、 8 ヶ月前に GC さんが最後の更新を行いました。
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USB Type-CでのACA実現方法
お世話になります。
タブレット(デバイス)をホストとして動作させながら充電させるシステムを構想検討しています。
タブレットの出力はUSB Type-C(USB2.0)です。単純にホストとして動作させるのであれば御社の技術記事のような方法があると思いますが
(https://emb.macnica.co.jp/articles/9418/)
OTGの中でもACAをType-Cコネクタで実現させるにはどのような方法がありますでしょうか?
また上記動作が可能なIC等があれば併せて紹介いただきたいです。パワーデリバリーコントローラのICを載せれば可能かなと思っていますが、
他に簡単な実現方法等があればご教授いただきたいです。条件としては以下となります。
・スタンドアローン動作であること。
・タブレットをホスト/デバイスとして切替動作ができること。Shotaro様
お問い合わせありがとうございます。
ACA(Accessory Charger Adapter)をType-Cで実現と御座いますので、DFP時に5V/1.5A(CDP相当)の電力給電を実現されたいという認識でよろしいでしょうか?
また、VBUS 5Vの可変(9V、20Vなど)は不要という認識でよろしいでしょうか?
上記ご使用の場合、スタンドアローンでのご検討が難しいのですが(I2C設定用のMCUが必要)、一案として以下TI製品を紹介させて頂きます。
※ご仕様が異なっておりましたら申し訳御座いません。
<紹介>
VBSU 5Vの可変が不要な場合、USB Power deliveryの実装はせずとも、技術記事にも掲載されている、
USB Type-CのCCロジック & ポートコントローラのTUSB320LAI/HAIで構成可能と考えられます。
TUSB320LAI/HAI
https://www.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/tusb320lai.pdf
PORT端子を未接続とし、DRPに設定頂ければ、接続されるデバイスに応じて給電側/受電側(DFP/UFP)の切り替えが出来ます。
(データシート 3ページの” Pin FunctionsのPORT”をご参照下さい。)
しかしながら、TUSB320LAI/HAIの電流通知設定が、デフォルトでは500mA or 900mA設定なっておりますので、
1.5Aで通知したい場合には、I2CによってCURRENT_MODE_ADVERTISE registerを変更頂く必要が御座います。
(データシート 11ページの” 7.2.2 Type-C Current Mode”、および17ページの” Table 8. CSR Registers (address = 0x08)のbit 7:6”をご参照下さい。)
何卒よろしくお願いします。
GC
ご返信ありがとうございます。
説明不足となり申し訳ありません。
以下補足と追加質問させていただきます。①ご回答内の条件確認について
・ACA(Accessory Charger Adapter)をType-Cで実現と御座いますので、DFP時に5V/1.5A(CDP相当)の電力給電を実現されたいという認識でよろしいでしょうか?
⇒電力給電量としてはご認識の通りです。また動作パターンについては次の2パターンとなり、
各端末のDFP/UFPの役割としては以下のようになると認識しています。
(システム側基板が弊社設計の基板です)■タブレットをデバイスとして動作させつつ充電させる場合
システム側基板(ホスト)⇒ポートをDFP/ソースに設定
タブレット(デバイス)⇒UFP/シンクとして対応、動作■タブレットをホストとして動作させつつ充電させる場合
システム側基板(デバイス)⇒ポートをUFP/ソースに設定
タブレット(ホスト)⇒DFP/シンクとして対応、動作・また、VBUS 5Vの可変(9V、20Vなど)は不要という認識でよろしいでしょうか?
⇒ご認識の通り、可変は不要です。②スタンドアローン動作が難しいとのことで、マイコン等のI2C設定も視野に入れたいと思います。
③ご提案いただいたICにおいて、DRPに設定すると接続するデバイス(タブレット)に合わせて
UFP/DFPが変化するとのことですが、タブレット側もDRPに設定されている場合どうなるのでしょうか?システム側基板でタブレットのホスト状態、デバイス状態を任意に切替操作ができるようにしたいと考えています。
①と②で貴社仕様についてご教示下さいましてありがとうございます。
③については、以下の通り報告させて頂きます。
DRP同士が接続された場合、どちらかがDFP、他方がUFPとなります。
TUSB320LAI/HAIのTry.SRC or Try.SNKをI2Cで設定頂けますと、DRP同士が接続された時にDFP or UFPの優位性も持たせることが可能となります。
(Try.SRCとTry.SNKについては、データシート 10,11ページ目の”7.2.1.3 Dual Role Port (DRP)”をご参照頂けますと幸いです。)
しかしながら、DRPで、かつ同Try.xxx設定が接続された場合は、優位性は無くなるものと想定されますので、接続されるデバイスの素性に依存してしまうものと考えられます。
貴社ご仕様を実現可能であるかについては、TUSB Type-C規格と合わせてご確認頂けますと幸いです。
また、参考情報扱いとなりますが、USB Type-Cの規格概要に触れつつ、TUSB320LAI/HAIを紹介させて頂いている動画が、以下URLの下部に御座いますので合わせて紹介させて頂きます。
-3:15頃からDRP同士接続時の説明
-6:30頃からTry.SRCとTry.SNKの説明
何卒よろしくお願いします。
GC
ご返信ありがとうございます。
DRPにおいて、DFPとUFPの切り替え(優位性を持たせる)については理解できました。
その上で質問させていただきたいのですが、
システム側基板をUFPとして優位性を持たせて、かつソース(給電側)として設定するには
どのような設定をすればよいでしょうか?単純にTry.SNKでUFPとして設定するとUFP/シンク(受電側)として設定され
タブレットのほうから給電されるような気がします…。ご指摘通り、「システム側基板をUFPとして優位性を持たせて、かつソース(給電側)として設定」の実現は難しいと考えております。
接続されるデバイスの素性に応じて、貴社システム側の役割を変更する必要があるかと思いますが、
こちらに関しては妙案が無い状況でございます。
ご希望に添えない点があり申し訳御座いません。
何卒よろしくお願いします。
GC
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