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guestTPS568215のコイルの選定方法について
TPS568215のコイルの選定方法について質問です。
TPS568215のデータシートの7.3.2項にインダクタの選定方法について次のように記載されております。
After identifying the application requirements, design the output inductance so that the inductor peak-to-peak ripple current is approximately between 20% and 30% of the ICC(max) (peak current in the application).it is also important to size the inductor properly so that the valley current doesn’t hit the negative low side current limit.
7.3.2項はEco-mode™ Controlの項ですが、動作モードにFCCMを選択した場合でも同じことが言えますでしょうか?。また、ICC(max)の30%よりinductor peak-to-peak ripple currentが大きくなるような定数のコイルを使用した場合、TPS568215の動作はどのようになりますでしょうか?出力が不安定になってしまったりしますでしょうか?
お問い合わせ頂きましてありがとう御座います。
>> 動作モードにFCCMを選択した場合でも同じことが言えますでしょうか?
はい。
設計上の最大負荷電流に対し、リップル電流の比が20%~30%となるよう、L値を決定して頂きたく存じます。>> 30%より大きくなるような定数のコイルを使用した場合、動作はどのようになりますでしょうか?
応答特性は向上しますが、出力リップル電圧が大きくなります。
応答特性の向上によりクロスオーバー周波数が高くなるため、位相余裕が減少し、出力発振の原因となる可能性が御座います。
安定性を確保するためには、Coutを増設する必要が御座います。
却って20%より小さくなる場合には、リップル電圧が減り綺麗な出力電圧が得られますが、応答特性は緩慢となります。高圧DC/DCのリップル電流を定格負荷電流の20%~30%内に収めるのは、応答特性と電圧の安定性、出力リップル電圧それぞれを鑑みた最適点と考えます。
御参考になれば幸で御座います。
Polnaref
guest早速のご回答ありがとうございました。
設計上の最大負荷電流に対してリップル電流の比が30%を超えるようなL値を設定した場合、出力リップル電圧が大きくなり、安定性を確保するためにはCoutを増設する必要がでてきますが、Coutを増設すれば、L値にリップル電流の比が30%を超えるような定数を選択しても、TPS568215は出力電圧を安定して出力可能との認識で合ってますでしょうか?
>> Coutを増設すれば、L値にリップル電流の比が30%を超えるような定数を選択しても、出力電圧を安定して出力可能との認識で合ってますでしょうか?
御認識の通りです。Coutを増設することで実装面積が圧迫されます。
また、安定性確保のため、位相余裕度の確認は必須と考えます。御参考になれば幸で御座います。
Polnaref -
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