ホーム フォーラム Texas Instruments 電源IC LMZ31707のパラメータ

このトピックには3件の返信が含まれ、2人の参加者がいます。5 年、 12 ヶ月前 taro さんが最後の更新を行いました。

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    投稿
  • #3551 返信

    taro
    参加者

    LMZ31707のパラメータ

    デバイス型番:LMZ31707

    LMZ31707の出力電圧、ソフトスタート時間は外付け部品で設定可能ですが、
    その誤差を算出するためにデータシートへ記載されていない下記パラメータを教えてください。

    1.「0.6」
    Rsetを算出する際に使用される「0.6」=Vref?の誤差を教えてください。
    2.「1.43」
    Rsetを算出する際に使用される「1.43」=Rref?の誤差を教えてください。
    3.SS
    Cssの算出方法と使用されるパラメータの誤差を教えてください。
    Cssに対するSS Timeの表はありますが、どれだけずれる可能性があるのかわかりません。

    #3583 返信
    FUKU
    FUKU
    従業員

    taro様

    お問合せありがとうございます。

    只今、確認しております。
    しばらくの猶予をお願い致します。

    以上

    #3591 返信
    FUKU
    FUKU
    従業員

    taro様

    「LMZ31707」についてのお問合せありがとうございます。

    御質問に回答コメント致します。
    ◎回答コメント
    ○御質問1. 2.
    ・関係している「LMZ31707」データシート p.11 (1)式を変換しますと、
       Vo = 0.6 x (1.43kΩ+Rset[kΩ]) / Rset[kΩ]
     となります。
    ・この式から、「0.6」はIC内部のRefarence電圧を表しており、その精度は、p.3 に
     「Set-point voltage tolerance:最大 ±1% と記載されております。
    ・そして、p.5 のブロック図から、1.43kΩは内部抵抗値を表しております。
     この1.43kΩの精度は、この抵抗を作っているプロセスの抵抗拡散の精度で
     決まりますが、データシートには記載されておりませんが、一般的に、
     拡散抵抗の精度は±10%程度と考えられます。
    ・「LMZ31707」は電源モジュール製品で、なるべくパッケージに周辺素子を内蔵する
     ことで、外部部品低減と設計容易性を最大限にすることを目指しております。
    ・従いまして、出力電圧精度は少々ゆるくなっているものと考えます。
    ・出力電圧精度を良くする為に、Rsetは ±1%の高精度抵抗の御採用をお薦め致します。

    ○御質問3.
    ・データシート p.5 のブロック図から、VREF=0.6Vなので、Slow-Start Time tss、
     SS/TRピンとSTSELピン間の内部コンデンサ Cint、内部充電電流 Iint、Cssの関係は
     次式で表せます。
       (Cint + Css)x VREF = Iint x tss
     p.21 Table 6の数値から
       (Cint + 0.0nF)x 0.6V = Iint x 1.2ms — 1)
       (Cint + 3.3nF)x 0.6V = Iint x 2.1ms — 2)
     1), 2)式の連立方程式を解きますと、
        Iint = 2.2uA
        Cint = 4.4nF
     が求められます。
    ・従って、関係式は
       (4.4nF + Css)x 0.6V = 2.2uA x tss
     となり、Css の計算近似式は
        Css = 2.2uA x tss / 0.6V – 4.4nF
     となります。
    ・「LMZ31707」のSlow-Start機能は、典型的な電圧制御型の出力電圧立上げ遅延回路
     ですが、一般電源ICのソフトスタート機能とは異なり、Css無しのデフォルトで
     内蔵コンデンサで一定時間の遅延を確保して外付け部品の省略を狙っております。
     従って、内蔵コンデンサの製造ばらつきが加味されて精度がゆるくなっております。
    ・Iint、Cint の精度は、製造ばらつきで決まりますが、一般的にそれぞれ ±10%程度
     のばらつきが考えられます。

    以上

    #3613 返信

    taro
    参加者

    ご回答ありがとうございました。

    ・そして、p.5 のブロック図から、1.43kΩは内部抵抗値を表しております。
     この1.43kΩの精度は、この抵抗を作っているプロセスの抵抗拡散の精度で
     決まりますが、データシートには記載されておりませんが、一般的に、
     拡散抵抗の精度は±10%程度と考えられます。
    ・従いまして、出力電圧精度は少々ゆるくなっているものと考えます。

    上記ご回答に対し、データシートのELECTRICAL CHARACTERISTICSのVout=±1.5%(max)とあり、注記(4)でThe stated limit of the set-point voltage tolerance includes the tolerance of both the internal voltage reference and the internal adjustment resistor. The overall output voltage tolerance will be affected by the tolerance of the external RSET resistor.と書かれています。

    内部抵抗の誤差を含んだ値が±1.5%であるため、一般的な精度(±10%)の拡散抵抗ではなく0.数%の高精度の抵抗が内蔵されていると考えておきます。

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