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このトピックには8件の返信が含まれ、2人の参加者がいます。5 年、 4 ヶ月前に FI43101 さんが最後の更新を行いました。
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出力反転現象の有無
デバイス型番:TL5580TL5580は、入力信号がVICR(Common-mode input voltage range)からVCC-側へ外れた時に、出力電圧がVCC+側電源電圧に張り付く現象が発生するのでしょうか? もし発生するなら、発生しない両電源オペアンプはありませんか?
eozako様
フォーラムに投稿いただきありがとうございます。
お問い合わせの件について確認いたします。
確認が取れ次第、更新させていただきますので
少しお時間をいただけますでしょうか。
以上、よろしくお願いいたします。
FY43101
eozako様
TL5580は、入力段がPNPトランジスタで構成されています。
この構成の場合、入力電圧が入力コモンモード電圧を超えると入力段のトランジスタの一つが正しくバイアスできない状態となり位相反転が起きます。
関連のアプリケーションノートを添付しましたので、ご確認いただけますでしょうか。
位相反転の起きないオペアンプについて、TL5580と特性の似た製品をいくつかピックアップしましたので、
ご確認いただけますでしょうか。
これらのデバイスは、データシートに位相反転しない(Phase Reversal Protection)等の記載がございます。
OPA1678 http://www.ti.com/lit/ds/symlink/opa1678.pdf
OPA1642 http://www.ti.com/jp/lit/ds/symlink/opa1642.pdf
OPA1652 http://www.ti.com/jp/lit/ds/symlink/opa1652.pdf
OPA1692 http://www.ti.com/lit/ds/symlink/opa1692.pdf
以上、よろしくお願い申し上げます。
FI43101
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ご回答頂きまして、どうもありがとうございます。
また、TL5580と特性の似た製品をピックアップ頂き、参考になりました。追加になりますが、NE5532と、MC33078も、
入力信号がVICR(Common-mode input voltage range)からVCC-側へ外れた時に、
出力電圧がVCC+側電源電圧に張り付く現象が発生するのでしょうか?eozako様
NE5532とMC33078の位相反転の有無については、データシートから判断ができないため、TI様に確認しておりました。
NE5532については、位相反転する旨確認が取れましたが、
MC33078については確認が取れておりません。確認が取れ次第展開させていただきます。
もうしばらくお待ちいただけますでしょうか。
また、NE5532とMC33078についてはかなり古い製品となっておりますため、
位相反転がないことが明確に謳われている最近の製品をご検討いただければと思います。
以上、よろしくお願い申し上げます。
eozako様
先ほどの内容に誤りがありましたので訂正させていただきます。
NE5532が位相反転するは誤りでした。
正しくは、NE5532にコモンモード電圧以下の電圧が入力されるとクリップされるでした。
混乱させて申し訳ありませんでした。
以上、よろしくお願い申し上げます。
ご回答頂きまして、どうもありがとうございます。
NE5532は位相反転しないとのこと、承知しました。
MC33078についても、確認できましたら教えて頂けますか。引き続きフォロー、よろしくお願い致します。
eozako様
TI様に確認が取れました。
結論としましては、MC33078はVCMの範囲を超えると位相反転する可能性がございます。
詳細については、以下の内容となりますのでご確認いただけますでしょうか。—
MC33078については、先日添付したアプリケーションノート(SLYT759)のFugure 1.と同様の入力段回路となっております。
入力段の回路はPNPとなっており、さらに位相反転を防止する回路もありません。
このため、コモンモード電圧を超えた信号が入力されて飽和状態になると、位相反転する可能性がございます。
—以上、よろしくお願い申し上げます。
FI43101ご回答頂きまして、どうもありがとうございます。
MC33078は位相反転するとのこと、承知しました。
質問で確認頂きました内容と、提案頂いたオペアンプを基に、設計に活用させて頂きます。今後ともよろしくお願い致します。
eozako様
先ほど投稿した文章が読みにくくなっており失礼しました。
再度投稿させていただきます。(内容は同じです。)—TI様に確認が取れました。
結論としましては、MC33078はVCMの範囲を超えると位相反転する可能性がございます。
詳細については、以下の内容となりますのでご確認いただけますでしょうか。
MC33078については、先日添付したアプリケーションノート(SLYT759)のFugure 1.と同様の入力段回路となっております。
入力段の回路はPNPとなっており、さらに位相反転を防止する回路もありません。
このため、コモンモード電圧を超えた信号が入力されて飽和状態になると、位相反転する可能性がございます。以上、よろしくお願い申し上げます。
FI43101 -
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