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ADS1256のシングルエンド入力での精度について
デバイス型番:ADS1256ADS1256のデーターシートの13頁目(日本語Ver)を見ると、下記記載があります。
「1. AIN0からAIN7で差動測定するには、近傍の入力を使用するのが望ましいです。例えば、AIN0とAIN1を使用します。AINCOMは使用しません。」例えば、シングルエンド入力で下記1.~3.でのピンに入力した場合、
下記1.と2.は精度的には同等で、下記3.が一番精度が悪くなるのでしょうか?1.AIN0=正の入力電圧、AIN1=GND
2.AIN0=正の入力電圧、AINCOM=GND
3.AIN7=正の入力電圧、AINCOM=GNDakinobu様
お問い合わせありがとうございます。
以下のように回答させて頂きます。—
英語版データシートのP14に以下の文章がございます。
For single-ended measurements use AINCOM as common input and AIN0 through AIN7 as single-ended inputs.
http://www.ti.com/lit/ds/symlink/ads1256.pdf従いまして、シングルエンドでご使用頂く際はAINCOM=GNDとして頂きます様お願い致します。
その際に、AIN0とAIN7のどちらを正の入力とするかによる精度の差分ですが、
AIN0ピンの方がAINCOMピンに近接している為、ノイズの混入は少ないのではないかと考えます。しかし、その差分よりも、シングルエンドで観測する場合、
ボード上のレイアウトの方がノイズ管理にとってより支配的と考えます。AINCOMをボードのどの位置に接続するかで、結果が大きく変わります。
ノイズの影響を排除したければ、AINxとAINCOMをそれぞれ観測点と、
そのリファレンスGNDに差動配線する方が理想的と考えます。
しかし、リファレンスGNDは観測点の数だけあり、AINCOMは1カ所のみである為、
シングルエンドで観測する場合、いずれかの観測点のリファレンスGNDを代表とし、
残る観測点は犠牲にするしかありません。これを回避する方法として、各観測点のリファレンスGNDを
差動入力の片方に配置する方法が考えられます。
ただ、その場合、8chある入力の内4chしか使うことができない為、
使用可能な入力数と、ノイズ性能のトレードオフになります。—
長文となり恐縮ですが、ご参考になれば幸いです。
以上
宜しくお願い致します。下記、””内の文言について自分なりに解釈したのでが、
シングルエンドの場合は、AINCOMを使用して下さい。
AINCOMは一箇所しかないため、AIN0以外に入力する場合は、犠牲にするしかないっと言うことでよろしいでしょうか?例えば、擬似差動としてAIN2=正の入力、AIN3=GNDで上記内容を解決できますか?
“”ノイズの影響を排除したければ、AINxとAINCOMをそれぞれ観測点と、
そのリファレンスGNDに差動配線する方が理想的と考えます。
しかし、リファレンスGNDは観測点の数だけあり、AINCOMは1カ所のみである為、
シングルエンドで観測する場合、いずれかの観測点のリファレンスGNDを代表とし、
残る観測点は犠牲にするしかありません。これを回避する方法として、各観測点のリファレンスGNDを
差動入力の片方に配置する方法が考えられます。””akinobu様
お問い合わせありがとうございます。
以下のように回答させて頂きます。—
疑似差動でお使い頂くことが問題なければ、
AIN0 = 正1の入力、AIN1 = 正1近傍のGND
AIN2 = 正2の入力、AIN3 = 正2近傍のGND
・・・という使い方をして頂ければ、差動入力使用時と同様に
AINCOMは未使用として頂いて問題ないと考えます。—
以上
宜しくお願い致します。 -
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