ホーム › フォーラム › Texas Instruments › 電源IC › TPS71530の出力オーバーシュートについて このトピックには2件の返信が含まれ、2人の参加者がいます。5 年、 1 ヶ月前に waki さんが最後の更新を行いました。 3件の投稿を表示中 - 1 - 3件目 (全3件中) 投稿者 投稿 2019年12月4日 6:53 PM #9129 返信 waki参加者 TPS71530オーバーシュート TPS71530の出力オーバーシュートについて デバイス型番:TPS71530DCKR TI製のリニアレギュレータTPS71530の出力にオーバーシュートが発生しており、 原因が分かっていません。 回路構成としては外部からの12VによりTPS71550で5Vを生成し、その5Vからさらに TPS71530で3Vを生成しています。 それぞれのレギュレータが完全にOFFの状態から立ち上げるのであればオーバー シュートは発生しませんが、それぞれのレギュレータが完全にOFFしていない状態で ONした場合にTPS71530の出力にオーバーシュートが発生しています。 (なお、この場合もTPS71550の5V出力にはオーバーシュートが発生していません) 出力波形は添付ファイルを参照ください。 TPS71530の出力にオーバーシュートが発生する要因として何か考えられることは ありませんでしょうか。 Attachments:3c089317caf2b190a043cefbd92c3697.png 2019年12月6日 11:14 AM #9136 返信 William従業員 waki様 お問い合わせいただきありがとうございます。 本件について以下のように回答させていただきます。 この現象の原因としましては、入力電圧がドロップアウト状態(入力電圧が、正しい出力電圧を出すために必要な電圧より低い状態)になっているためと考えられます。VIN電圧が下がりドロップアウト状態になると、TPS715内部のIN-OUT間にあるPMOSFETが誤差増幅器が持つ最大能力で駆動され、そのFETの抵抗値は最小となります。この状態ではIN電圧とOUT電圧はほぼ同じになります。一度下がったIN電圧が再度上昇していくと、それに伴いOUT電圧も上昇していきます。OUT電圧がターゲット電圧以上になると、誤差増幅器によりIN-OUT間FETの抵抗値は無限大の方向に変化していきますが、誤差増幅器の帯域幅や応答特性によりその変化には時間がかかります。この変化時間によりオーバーシュートが発生しています。 これを防ぐ方法としましては、IN電圧をもっと下まで下げるため、”元電源がオフしている時間を長くする”や”IN-GND間に抵抗を付けて小さな負荷電流を流す”ことが考えられます。 もしこの対策ができない場合は、“TSP715の入力(IN-GND間)についているコンデンサの容量値を大きくしてIN電圧の立ち上がり時間を落とす”や”TPS715の出力(OUT-GND間)についているコンデンサ容量を大きくする”ことでオーバーシュート電圧を小さくすることができると考えます。 一度実機でご確認いただければ幸甚です。 以上、何卒よろしくお願いいたします。 2019年12月6日 6:24 PM #9140 返信 waki参加者 ご回答ありがとうございます。 ご提案いただきましたTPS715の出力のコンデンサ容量を大きくすることで オーバーシュートを緩和することが出来ました。 この方向で検討を行ってみます。 投稿者 投稿 3件の投稿を表示中 - 1 - 3件目 (全3件中)